ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

特別な撚糸によるタオルの海外展開に伴う増産要望に対応する生産体制の構築

株式会社ウエノ

この事例のポイント

  • 増産の要望に応えるため、生産能力を高める必要があった。
  • 多種多様なタオルを手がける中で、総製の生産能力を高めるため織機を導入した。
  • 自動化により生産能力が上がり、取引先の要望にさらに応えやすくなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウエノ
所在地大阪府 泉南市
業種繊維工業
技術分野精密加工,精密加工
従業員数15人
資本金1億円
設立1967年

事業の背景

株式会社ウエノは昭和42年に創業した泉州タオルの老舗メーカーで、自社ブランド製品と他社ブランドのOEMを製造している。泉州タオルは後晒製法により吸水性に優れ肌触りがよいのが特徴。現在は売上高の約2〜3割を「泉州美人」「ホテルスタイル」などの自社ブランド製品が占め、残りはOEMが中心である。取引先は地方卸問屋、百貨店、量販店、ホテル・レジャー事業会社、医療総合商社などである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力増産の要望に応えるため、生産能力を高める必要があった。
  • 人手・技能タオル生地の端を縫って仕上げるへムミシン掛け工程が手作業で、自動化する必要に迫られていた。

やったこと

多種多様なタオルを手がける中で、総製の生産能力を高めるため織機を導入した。続いて、手作業に頼っていたへムミシン掛け工程を自動化するため、今回のものづくり補助金を活用して自動タオルへム機を導入した。この設備により、手作業と変わらないきれいな仕上がりを実現した。生産能力の向上により、検品など他の作業に充てる時間も生まれた。

事業の効果

自動化により生産能力が上がり、取引先の要望にさらに応えやすくなった。品質も手作業と変わらない仕上がりを実現した。生産能力の向上で検品などに時間を充てられるようになり、これまで見逃されていた製品不良が検品で見つかるようになって品質が上がった。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性後晒製法による吸水性・肌触りの強みと、増産要望への対応という市場動向を結び付けて記述している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産能力向上や品質向上は触れているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標数値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来守ってきた後晒製法と自社ブランド・OEMの両立を述べ、過去からの一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    後晒製法による吸水性・肌触りの強みと、増産要望への対応という市場動向を結び付けて記述している。

  • 課題の認識と解決3

    増産要望に生産能力が追いつかない課題を認識し、自動タオルヘム機導入で解決する計画になっている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産能力向上や品質向上は触れているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標数値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    就練した職人による特別な生産チームを組んでおり、体制面の確保が読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取引先の要望に応えやすくなったことや、吸水性・肌触りという製品価値と顧客の選ぶ理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    自社ブランドとOEMのバランスを見極める段階とあるが、導入後のスケジュールや検証方法の記述は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    泉州タオルの後晒製法による高品質・高ブランド力を前提に、高付加価値の製品を扱う点が読み取れる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    輸出増加や販売ルートの多様化に触れているが、経済波及や雇用創出の記述は見当たらない。

  • 費用対効果2

    生産能力向上や検品時間の創出は述べられているが、投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    大阪・泉州の日本のタオル産業発祥の地という地域特性を活かし、ブランド価値を高める取組が述べられている。

今後の展望

スピード感と柔軟性を持って新しい製品を提案し続け、品質管理を徹底して、取引先に「ウエノでつくってほしい」と言ってもらえる会社を目指している。

事業者の声

これまで見逃されていた製不良などが検品で見つかるようになり、クオリティーが上がった。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。