高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
株式会社豊里金属工業
成果穴開けの公差 0.3mm→0.02mm
| 事業者名 | 株式会社豊里金属工業 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 大阪市東淀川区 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,情報処理,精密加工,精密加工 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
家電向けを中心とした試作板金を手がけ、短納期で高精度な板金技術を武器に成長してきた。主な取引先は家電・自動車・建築金物・OA機器などのメーカーで、メーカー頼みの下請けの立場にとどまりがちだった。業界では各メーカーの東京移転や外国資本の流入、少子高齢化により市場成長は見込めず、改善の兆しも感じられないという。
抱えていた課題
やったこと
3Dレーザー加工機を導入し、絞り加工の特徴に合ったレーザー加工で穴開けを行えるようにした。併せて3D対応のCAD/CAMシステムを導入し、加工技術をデータとして蓄積できる体制を整えた。マシニングセンタ、1,000tの油圧プレス、ワイヤ放電加工機といった設備もそろえ、3D加工に対応できるようにした。進化型ハイブリッド金型を確立し、切削加工で仕様変更の多い部分を、積層金型でそれ以外の部分を作る構成とした。
新しい製品・サービス:進化型ハイブリッド金型(積層金型と切削加工金型を組み合わせた金型)
3Dレーザー加工機の導入により、従来3工程必要だった穴開け作業が1工程で済み、工程数の削減と作業時間の短縮が実現した。穴開けの公差は0.3mmから0.02mmに向上し、高精度な試作品を若手技術者でも製造できるようになった。製作時間の短縮と製造単価の低下、精度向上により、受注率の向上という好循環を目指している。熟練工は機械では対応できない高度な作業に力を注げるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
過去に3Dレーザーや設備を順次そろえてきたとあり、3D加工対応という一貫した方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。
家電向け試作板金で短納期・高精度を武器にし、進化型ハイブリッド金型で差別化すると書かれ、強みと市場の関係が具体的に読み取れる。
穴開け公差が0.3mmから0.02mmに、工程が3工程から1工程に減ったとあり、課題と解決の関係が具体的に示されている。
工程削減や公差改善の実績は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性の数値評価は難しい。
従業員8名で若手技術者もCAMで高精度試作ができるとあり体制は読み取れるが、事務処理能力などの記述は薄い。
短納期・高精度・低価格の試作板金と進化型ハイブリッド金型の価値、家電メーカー等の取引先が具体的に書かれている。
BtoC展開を探るとあるが、中長期の遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
業界は市場成長が見込めないとされ、差別化による高付加価値化は述べられるが、高価格化の具体的数値は示されていない。
下請けからの脱却や職人技の活用という記述はあるが、地域経済や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。
工程数削減や時間短縮は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は記載がない。
3Dレーザーや3D対応CAD/CAMの導入で加工技術をデータ化するとあり、デジタル活用は読み取れるがサプライチェーンへの貢献は薄い。
公開情報では判断できません。
大阪市東淀川区の中小板金事業者として技術で受注を伸ばす姿は読み取れるが、地域の経済成長を牽引する記述は限定的。
異業種メーカーへの提案活動を進め、BtoB中心から、BtoC向けの製品展開の可能性も探っている。
金属製品の試作はどのような物でも創る
公式の事例集より(原文のまま)
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル