ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

高付加価値シール『フェイスペイントシール』を量産しイベントの集客力アップツールの拡販を実現

東洋シール株式会社

この事例のポイント

  • 多品種小ロットをオンデマンド機器で生産しているため、価格面で大ロットの要望に応えにくい。
  • 高性能シール印刷機を導入し、大量生産と短納期での提供を可能にした。
  • 高性能シール印刷機の導入により印刷の生産性が向上し、納期は従来比で3週間短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名東洋シール株式会社
所在地大阪府 大阪市東成区
業種印刷・同関連業
技術分野デザイン,デザイン,精密加工,精密加工
従業員数15人
資本金1,000万円
設立1960年

事業の背景

同社は令和2年に創業60周年を迎えるシール印刷会社で、自社工場を持ち、印刷業界や包装資材業界からの受注に対応している。下請けに依存する状況を打破するため、低価格になりがちなシールに付加価値をつけ、シールが使われる環境を自ら創ることに注力してきた。主力製品のフェイスペイントシールは絆創膏と同じ医療用素材を使い、肌に直接触れる製品として安全性を確立している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算多品種小ロットをオンデマンド機器で生産しているため、価格面で大ロットの要望に応えにくい。
  • 納期・工程納期面の問題があり、大ロットの注文に対応できていない。

やったこと

高性能シール印刷機を導入し、大量生産と短納期での提供を可能にした。これまで多品種小ロットで培ってきたデザインの多様性を生かしつつ、大ロットの注文にも応えられる体制を整えた。導入設備により、写真印刷やQRコード・バーコードの印刷、セパレーター印刷などシールの高付加価値化も可能にした。

新しい製品・サービス:高付加価値シール「フェイスペイントシール」の量産対応

事業の効果

高性能シール印刷機の導入により印刷の生産性が向上し、納期は従来比で3週間短縮された。大ロットの生産にも対応できるようになり、低価格化も実現する。写真印刷やQRコード印刷などシールの高付加価値化が可能になり、来場者管理などシールが使われる場面が広がることが期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性医療用素材を使う安全性や、写真・QRコード印刷など高付加価値化が他社との差別化として示され、競争優位が読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決下請け依存という課題を認識し、設備導入で納期を3週間短縮、大ロット対応と高付加価値化を実現する具体的計画がある。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けフェイスペイントシールはスポーツやライブ、企業の販促で採用され、DAZNの証明シール採用実績があり、ニーズの裏付けが明確。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標納期3週間短縮は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、目標の実現可能性は薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    多品種小ロットで顧客ニーズに応えてきた実績を踏まえ、大ロット対応へ生産体制を拡張する計画で、過去の取組との一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    医療用素材を使う安全性や、写真・QRコード印刷など高付加価値化が他社との差別化として示され、競争優位が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    下請け依存という課題を認識し、設備導入で納期を3週間短縮、大ロット対応と高付加価値化を実現する具体的計画がある。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    納期3週間短縮は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、目標の実現可能性は薄い。

  • 事業を進める体制3

    従業員15名の小規模体制で自社工場を保有し、印刷機を扱う運営実績があり、遂行体制は一定程度確保されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    フェイスペイントシールはスポーツやライブ、企業の販促で採用され、DAZNの証明シール採用実績があり、ニーズの裏付けが明確。

  • 事業化までの道筋3

    大ロット化、納期短縮、高付加価値化の段階的な方向性は示されているが、スケジュールや課題解決の具体的手順は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    医療用素材を使った安全性の高いフェイスペイントシールや天然木の紙など、一般に普及していない高付加価値分野に取り組んでいる。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    イベントや企業販促での用途拡大、シールを使う環境づくりによる新たな仕事の創出が示され、波及効果が読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    シールにバーコードやQRコードで情報を付与し、来場者管理など新たな用途を開拓する構想があり、ビジネスモデルの革新に触れている。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    大阪市の中小製造業が地域の特色を活かし、オリジナル素材で高付加価値製品を作る点は示されるが、地域経済への波及の記述は弱い。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。