ものづくり補助金平成29年度建設業大阪府

デジタル制御・固定管自動溶接機導入による溶接工程簡易化及び高品質化

株式会社中道設備工業

この事例のポイント

  • 配管溶接の仕上げ精度が作業者によって異なり、品質にばらつきがあった。
  • デジタル制御・固定管自動溶接機「パイプエース」と簡易自動溶接装置「トータルマック」を導入した。
  • 配管溶接の自動化により作業時間が短縮され、省力化が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社中道設備工業
所在地大阪府 守口市
業種設備工事業
技術分野精密加工,精密加工
従業員数12人
資本金2,500万円
設立1966年

事業の背景

同社は昭和41年創業の配管工事会社で、給排水衛生設備工事、空調設備工事、上水道配管設備工事などを主な業容としている。設計から施工、実務管理まで一貫して請け負う体制へと事業を広げてきた。配管工事では人件費が大きな割合を占めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度配管溶接の仕上げ精度が作業者によって異なり、品質にばらつきがあった。
  • 人手・技能人手不足に対応するため、配管溶接作業の効率化と省力化が求められていた。

やったこと

デジタル制御・固定管自動溶接機「パイプエース」と簡易自動溶接装置「トータルマック」を導入した。専任の作業員2名がメーカー指導の下で取り扱い技術を習得した。配管溶接を自動化し、作業時間の短縮と省力化を図った。工場で事前溶接を行うプレハブ化と組み合わせ、現場作業を簡素化した。

  • 加工機パイプエースデジタル制御・固定管自動溶接機トータルマック簡易自動溶接装置

事業の効果

配管溶接の自動化により作業時間が短縮され、省力化が実現した。作業者による仕上げの精度差がなくなり、顧客への高品質化で満足度が高まった。人件費を抑えたコスト削減により社内では収益が向上した。ホテルの上水道や温泉の配管工事を2件受注し、仕上がりの品質や耐久性で高い評価を得ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性設計から施工、実務管理までの一貫受注体制と、自動溶接による作業効率化で収益向上を図る点が、同社の強みとして具体的に示されている。
  • 4
    事業を進める体制専任の作業員2名がメーカー指導のもとで技術を習得し、資格保有者や技能伝承の取り組みもある。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標収益向上やコスト削減の成果は触れられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    平成26年度のものづくり補助金でフレアマシンを導入し、今回パイプエースを追加するなど設備投資の継続性が見られる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    設計から施工、実務管理までの一貫受注体制と、自動溶接による作業効率化で収益向上を図る点が、同社の強みとして具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決3

    溶接の品質ばらつきや人手不足という課題に対し、自動溶接機導入と工場でのプレハブ化で解決を図る計画が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    収益向上やコスト削減の成果は触れられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制4

    専任の作業員2名がメーカー指導のもとで技術を習得し、資格保有者や技能伝承の取り組みもある。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ホテルの上水道や温泉の配管工事を受注し、仕上がりの品質や耐久性で高い評価を得ている点が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後のライフライン市場への安定供給やサニタリー分野への展開を視野に入れるなど、中長期の方向性が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    高品質なステンレス配管の安定供給を可能にする自動溶接機活用技術を確立し、サニタリー分野などの高付加価値領域を狙う方針が示されている。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    自動溶接機の導入で人手不足に対応し、ホテル建築現場の配管供給やライフライン市場への安定供給に寄与する点が示されている。

  • 費用対効果2

    作業時間短縮やコスト競争力の向上に触れているが、投入額に対する付加価値増加の定量的な数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    新鋭設備やシステムとの融合を図るとの記述はあるが、デジタル技術による地域やサプライチェーンへの貢献は具体的に示されていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    京阪神地区を中心に事業を展開し、グループ全体で60人余りに成長して地域の雇用を生んでいる点が示されている。

今後の展望

自動溶接機活用技術を確立し、ステンレス配管の安定供給につなげる。サニタリー分野などへの展開を視野に入れている。

事業者の声

「今後も「効果的な設備導入の検討を進め、ライフラインの市場に高品質な配管を安定供給していく」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。