ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

両眼同時計測の瞳孔反応記録システムの生産プロセス改善計画

株式会社ウラタニ・ラボ

成果接顔フレームは、以前の削り出し加工に比べて製造コストが100分の1になった。

この事例のポイント

  • 装置の筐体や部品の製造コストが課題となり、販売を控えてコスト削減が必要だった。
  • ものづくり補助金を活用して金型を作り、接顔フレームなどの部品を削り出し加工から射出成形による製造に変えた。
  • 接顔フレームは、以前の削り出し加工に比べて製造コストが100分の1になった。接顔フレームは削り出し加工から射出成形に変えたことで製造コストが100分の1になり、生産時間の短縮や品質向上にもつなが…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウラタニ・ラボ
所在地大阪府 大阪市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,精密加工,測定計測,測定計測
従業員数14人
資本金2,000万円

事業の背景

ウラタニ・ラボは浦谷商事株式会社の製造子会社で、金型やデートマークなどの製造を行ってきた。金型部品や精密部品などを得意とするメーカーである。医療現場では脳機能の異常などを判断する簡易的な方法として瞳孔の観察が行われており、両眼同時計測の瞳孔測定器を2社と共同開発した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算装置の筐体や部品の製造コストが課題となり、販売を控えてコスト削減が必要だった。
  • 生産能力測定に使う接顔フレームは従来の削り出し加工では製造コストが高かった。

やったこと

ものづくり補助金を活用して金型を作り、接顔フレームなどの部品を削り出し加工から射出成形による製造に変えた。フレームは形状や薄さから製造コストの課題があったが、金型を用いた射出成形でこの問題をクリアした。フレームは眉毛の部分まで開口部を広げるなど、医療従事者が測定しやすく患者に負担のないデザインに改良を重ねた。

新しい製品・サービス:両眼同時計測の瞳孔測定器「ヒトミル」

事業の効果

  • 接顔フレームは、以前の削り出し加工に比べて製造コストが100分の1になった。

接顔フレームは削り出し加工から射出成形に変えたことで製造コストが100分の1になり、生産時間の短縮や品質向上にもつながった。瞳孔測定器「ヒトミル」は平成31年4月に販売を開始し、医療分野へ進出した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    新しさ・高付加価値両眼同時計測の瞳孔測定器は単眼タイプしかなかった中で初めての製品と記載され、新市場での高付加価値性が際立つ。
  • 4
    これまでの取組との一貫性金型部品・精密部品の強みを活かし、医療機器分野へ進出した経緯が明確で、既存の金型製造技術と一貫している。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性両眼同時計測やニッチな医療領域で、医療機器メーカーが対応しにくかった点を捉え、長年の刻印技術を応用したQRコード等で優位性を示している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標製造コスト削減や納入実績は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性を判断する材料が薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    金型部品・精密部品の強みを活かし、医療機器分野へ進出した経緯が明確で、既存の金型製造技術と一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    両眼同時計測やニッチな医療領域で、医療機器メーカーが対応しにくかった点を捉え、長年の刻印技術を応用したQRコード等で優位性を示している。

  • 課題の認識と解決3

    製造コストの課題を認識し、射出成形への切替で接顔フレームの製造コストを100分の1にしたと記載され、課題解決が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    製造コスト削減や納入実績は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性を判断する材料が薄い。

  • 事業を進める体制3

    3社での共同開発体制、第3種医療機器製造販売業の許可取得、販売会社を通じた販売開始の経緯が記載されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医師からの要望を起点に、医療従事者が測定しやすいフレームへ改良を重ね、貸出しで優位性を訴求していると記載されている。

  • 事業化までの道筋3

    平成31年4月の販売開始、納入実績、評価の高い医療機関への貸出しなど、販売後の展開方法が具体的に示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性5.0
  • 新しさ・高付加価値5

    両眼同時計測の瞳孔測定器は単眼タイプしかなかった中で初めての製品と記載され、新市場での高付加価値性が際立つ。

公的補助の必要性3.5
  • 波及効果・雇用3

    医療現場の簡易判定の課題解決に資する製品で、脳機能判定や救急現場への貢献が示されているが、経済波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献4

    Windows利用のカメラ同時記録や解析計測技術、QRコードによる情報誘導など、先端的な技術活用が具体的に記載されている。

政策面2.5
  • 成長分野への進出3

    製造業から医療分野へ進出する事例で、成長分野への進出という構造転換の方向性は読み取れる。

  • 地域経済への波及2

    大阪の中小製造業の取組として記載があるが、地域特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は薄い。

今後の展望

今後は製品の軽量化を進め、赤外線による有眼底撮影も行えるよう「ヒトミル」を進化させる方針である。

事業者の声

きれいに作って、きれいに(支障なく)使っていただけるものに

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。