ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業和歌山県

誤嚥性肺炎予防のための嚥下の筋肉訓練具の量産化

株式会社リハートテック

この事例のポイント

  • 誤嚥性肺炎予防の嚥下訓練具はコンセプトが完成していたが、必要とする高齢者に届けるための量産化が課題だった。
  • 舌圧を鍛える嚥下リハビリボトル「タン錬くん」の量産化のため、同事業で構成部品5つ(キャップ、吸い口(シリコンゴム)、持ち手など)の金型を導入した。
  • 試作と評価を経て「タン錬くん」の量産化のめどがついた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社リハートテック
所在地和歌山県 和歌山市
業種その他の卸売業
従業員数4人
資本金300万円
設立2017年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術誤嚥性肺炎予防の嚥下訓練具はコンセプトが完成していたが、必要とする高齢者に届けるための量産化が課題だった。

やったこと

舌圧を鍛える嚥下リハビリボトル「タン錬くん」の量産化のため、同事業で構成部品5つ(キャップ、吸い口(シリコンゴム)、持ち手など)の金型を導入した。導入した金型を用いて、成型技術に優れた松山製作所に金型を貸与して試作品を製作した。試作品では持ち手(締め具)の形状や吸い口の形、吸引のしやすさを開発者が確認し、当初目的の性能を有することを確認した。特別養護老人ホームの高齢者にも試作品を使ってトレーニング効果を検証し、量産化のめどをつけた。

  • 金型金型5つ、構成部品用

新しい製品・サービス:嚥下リハビリボトル「タン錬くん」

事業の効果

試作と評価を経て「タン錬くん」の量産化のめどがついた。導入した金型により構成部品を量産できる体制が整った。販路面では、ライフサプライ、和田精密歯研、松吉医科器械、P&Aと販売契約を結び、全国のディーラー経由でクリニックや介護施設、ドラッグストアなどで販売している。ネット販売やカタログ販売も行っている。今後は商談会や展示会でPRを展開し、販売ルートの新規開拓も期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性特許を取得し高い革新性と新規性を考慮したと明記。高齢者への誤嚥予防という課題に独自製品で対応している点で優位性がある。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けターゲットは誤嚥性肺炎の人全体で、実際には世話をする人を想定と明確化。老人ホームでの効果検証や販売契約も裏付けになる。
  • 4
    新しさ・高付加価値舌圧を鍛える訓練器具は一般的ではなく、特許取得の新規製品として高付加価値化を図っている点が読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標量産化のめどはついたとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標数値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    歯科医の経験を生かし医師が研究・開発し、会社を開発・製造目的で設立した経緯が書かれ、事業の一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    特許を取得し高い革新性と新規性を考慮したと明記。高齢者への誤嚥予防という課題に独自製品で対応している点で優位性がある。

  • 課題の認識と解決3

    誤嚥性肺炎が高齢者の死因として最多という課題を認識し、量産化とリハビリ器具の普及を計画している。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    量産化のめどはついたとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標数値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員4名の体制で、製造は成型技術に優れた松山製作所へ金型を貸与して試作を行い、委託先との連携が取れている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲットは誤嚥性肺炎の人全体で、実際には世話をする人を想定と明確化。老人ホームでの効果検証や販売契約も裏付けになる。

  • 事業化までの道筋3

    金型導入後に試作と評価を重ね量産化のめどをつけた段階的な進め方と、販路拡大の方針が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    舌圧を鍛える訓練器具は一般的ではなく、特許取得の新規製品として高付加価値化を図っている点が読み取れる。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    高齢者の誤嚥性肺炎予防という社会的課題の解決に資する点が示され、公的支援の理由になる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    和歌山市を拠点に地元行政へ販売予定を報告しているが、地域の雇用創出や経済成長への言及は薄い。

今後の展望

今後、デザイン性を高め、舌圧を鍛えつつリフトアップなど副次効果を狙ったターゲットへのアプローチも検討している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。