ものづくり補助金平成29年度情報通信業鳥取県

町おこしを目的とした道の駅オリジナル商品開発のための食品製造機械の導入

株式会社サクセス

この事例のポイント

  • 日南町は少子高齢化が早く高齢者が多い上、郊外の山間部で立地条件が悪く、道の駅も限界集落にあるためインバウンドの獲得が難しい。
  • 道の駅「にちなん日野川の郷」で販売していたOEM商品(はちみつドーナツ、マドレーヌ、はちみつロールケーキ)を内製化し、PB商品として製造・販売するため食品製造設備を導入した。
  • 製造を外注していた人気商品を自社製造・販売できるようになり、道の駅での商品の供給力と品質保持が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サクセス
所在地鳥取県 坂出市
業種通信業
技術分野製造環境
従業員数156人
資本金7,000万円
設立1991年

事業の背景

日南町は少子高齢化が早く高齢者が多く、郊外の山間部にあって立地条件が悪い。道の駅「にちなん日野川の郷」も限界集落に設置されている。道の駅では地元野菜などを販売しているが、日南町の特産物を活かしたスイーツや加工品が少なく、ブランド化できる品物がなかった。日野郡には菓子店がなく、日南町から弊社へブランドスイーツの製造要望があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑日南町は少子高齢化が早く高齢者が多い上、郊外の山間部で立地条件が悪く、道の駅も限界集落にあるためインバウンドの獲得が難しい。
  • 販路・情報発信日南町には素晴らしい観光資源があるが、それを活かすことができていない。
  • 新製品・新技術道の駅に日南町の特産物を活かしたスイーツや加工品が少なく、ブランド化につながる特産品がない。
  • 集客・繁閑日野郡には菓子店がなく、誕生日ケーキを買うには隣町や別の町まで約1時間かけて移動しなければならない。
  • 生産能力道の駅で販売するはちみつ関連のOEM商品を外注に頼っており、内製化できていなかった。

やったこと

道の駅「にちなん日野川の郷」で販売していたOEM商品(はちみつドーナツ、マドレーヌ、はちみつロールケーキ)を内製化し、PB商品として製造・販売するため食品製造設備を導入した。導入機械はECOバッケン、DIAMOND CRYSTAL、2060ミキサー、卓上ミキサー、パイローラー、ガス台、トンボラック、ドゥコンディショナー、シール機、ラベルプリンターである。これまで外注していた「プレミアムはちみつ生ロールケーキ」と「はちみつドーナツ」の自社製造・販売を開始した。卓上シール機で「はちみつドーナツ」を熱圧縮して密封することで酸化を防ぎ、保存料を使わなくても長期の品質保持を可能にした。

  • その他ECOバッケン
  • 加工機DIAMOND CRYSTAL2060ミキサー卓上ミキサーパイローラーガス台
  • その他トンボラック
  • 加工機ドゥコンディショナーシール機卓上シール機
  • その他ラベルプリンター

新しい製品・サービス:プレミアムはちみつ生ロールケーキ、はちみつドーナツ、シュークリーム、手作りいちごケーキ、クリスマスケーキ

事業の効果

製造を外注していた人気商品を自社製造・販売できるようになり、道の駅での商品の供給力と品質保持が向上した。日南町にはケーキ店がなかったが、手土産や誕生日・クリスマス用に町内で商品を購入できるようになり、住民のニーズに応えられるようになった。道の駅内での製造販売により新たな雇用も生まれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    地域経済への波及日南町の特産物を活かしたスイーツ開発と雇用創出、道の駅での地域活性化が具体的に記載され、地域牽引が明確に読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決日南町に菓子店がなく隣町まで1時間かかるという課題と、内製化による販売ロス軽減の成果が具体的に示されている。
  • 4
    事業を進める体制従業員156名、設立1991年、道の駅運営の実績が具体的に書かれ、体制は読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、雇用創出やECでの販売拡大に触れる程度で数値目標は読み取れない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    道の駅のOEM商品を内製化しPB化する方針が書かれ、日南町の特産スイーツ開発という一貫した流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ワンストップのサービスやドコモショップ等の事業基盤に触れるが、競争優位性を数字で示す記述はなく、市場環境との関係は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    日南町に菓子店がなく隣町まで1時間かかるという課題と、内製化による販売ロス軽減の成果が具体的に示されている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、雇用創出やECでの販売拡大に触れる程度で数値目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制4

    従業員156名、設立1991年、道の駅運営の実績が具体的に書かれ、体制は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    地元特産のはちみつを使ったスイーツで、誕生日ケーキ需要の不足という顧客ニーズが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    ECサイト展開や地域商品開発の方向性は書かれるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    地域のスイーツ店が無い状況で、日南町特産を使ったブランド菓子という位置付けが読み取れるが、高付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用4

    限界集落の道の駅や町の要望に基づく地域活性化、新たな雇用創出が具体的に書かれ、公的意義がうかがえる。

  • 費用対効果2

    補助金額や投資対効果の数値は示されておらず、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献2

    ECサイト展開やカーボン・オフセット付き商品の試みはあるが、先端的デジタル技術の活用は読み取れない。

政策面5.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及5

    日南町の特産物を活かしたスイーツ開発と雇用創出、道の駅での地域活性化が具体的に記載され、地域牽引が明確に読み取れる。

今後の展望

商品の製造販売は順調に進み商品の種類も増えた。道の駅に来られない人にもECサイトで販売を開始し、ECから道の駅への来訪も期待している。道の駅「にちなん日野川の郷」は運営で生じるCO2を日南町有林のJ-クレジットでカーボン・オフセットする取り組みを行い、補助事業の商品には1品1円のクレジットを付与した寄付型オフセット商品として販売している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。