ものづくり補助金平成29年度製造業島根県

農機具向け中型サイズ金属加工部品の高精度化と短納期の実現

クライムファクトリー株式会社

成果加工可能なワークサイズ 500ミリ→600ミリ

この事例のポイント

  • 農機具の大型化により中型サイズの金属加工部品の需要が増えたが、従来の機械では作業面が小さく対応しきれなかった。
  • 補助事業では、同時4軸立型マシニングセンタ(オークマ製 MB56-VB型)を導入した。
  • 加工可能なワークサイズ 500ミリ→600ミリ。段取り換えが不要になり加工時間が大幅に短縮した。

事業者のプロフィール

事業者名クライムファクトリー株式会社
所在地島根県 雲南市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数7人
資本金300万円
設立1995年

事業の背景

創業以来、金属部品のマシニング加工に特化し、年間数千種の部品製造を手掛けている。かつては農機具向け部品加工が売上の約7割を占めていた。農機具の大型化が進み、中型サイズの金属加工需要が伸びた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力農機具の大型化により中型サイズの金属加工部品の需要が増えたが、従来の機械では作業面が小さく対応しきれなかった。
  • 生産能力加工面が変わるごとに段取り換えが必要で、加工時間がかかっていた。
  • 品質・精度部品を取り付け直すたびに位置決め精度に課題があった。

やったこと

補助事業では、同時4軸立型マシニングセンタ(オークマ製 MB56-VB型)を導入した。作業テーブルが移動する構造により、加工面が変わるごとの段取り換えと部品の取り付け直しが不要になった。これにより、500×600ミリほどの中型部品まで加工できるようになった。導入後は加工時間が大幅に短縮し、位置決め精度も向上した。

  • 加工機オークマ(株)製 立型マシニングセンタ MB56-VB型同時4軸

事業の効果

  • 加工可能なワークサイズ 500ミリ→600ミリ
  • 位置決め精度と加工範囲の拡大により取引先の数が倍増

段取り換えが不要になり加工時間が大幅に短縮した。位置決め精度が向上し、加工できる部品の範囲が広がった。取引先の数は倍増し、扱う種類も格段に増えた。受注拡大に伴い、2020年にはさらに大型の部品加工にも対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性30社に断られた取引先から依頼が来るなど高難度部品で県内外の評価を得ており、技術力を強みに競争優位を発揮している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け取引先から断られた高難度部品に挑戦し、全国で戦える技術と業界の駆け込み寺となる選ばれる理由が明確に整理されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値マシニング加工に特化し、他社ができない高難度部品に挑み続けることで高水準の付加価値を図っている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標取引先数が倍増し過去最高売上を記録したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来マシニング加工に特化し、農機具向け部品を中心に実績を積み、同時4軸・横型機導入で事業を拡大している流れが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    30社に断られた取引先から依頼が来るなど高難度部品で県内外の評価を得ており、技術力を強みに競争優位を発揮している。

  • 課題の認識と解決3

    農機具の大型化で中型部品需要が増えた変化に対応し、段取り替え解消で加工時間短縮・精度向上を図った点が明確。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    取引先数が倍増し過去最高売上を記録したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    職人の技術力と作業環境を重視し、工場温度管理や職人スキル向上に取り組むなど、加工を遂行する人材・体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    取引先から断られた高難度部品に挑戦し、全国で戦える技術と業界の駆け込み寺となる選ばれる理由が明確に整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    新工場建設や従業員増加の構想があるが、スケジュールや課題解決方法の具体的な記述は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    マシニング加工に特化し、他社ができない高難度部品に挑み続けることで高水準の付加価値を図っている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    農機具や船舶・自動車・航空機の部品を手掛け、地域の製造業を支え、新たな雇用の構想もある。

  • 費用対効果2

    設備導入で加工時間短縮や受注拡大が示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は記載がない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    雲南市の地域企業として県内外で評価され、地域の製造業を支える役割を果たしている点が読み取れる。

今後の展望

2020年7月には過去最高の売上を記録した。新工場建設や従業員増加の構想もあるが、社長は極端に会社を大きくする考えはないとしている。

事業者の声

挑戦なくして成長はない。ものづくりの道を探求し続け、日本のものづくりを支え、社会の未来に貢献する

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。