ものづくり補助金平成29年度学術研究、専門・技術サービス業島根県

ドローンを活用した効率的な測量と撮影技術を活かした新規顧客獲得事業

株式会社TOP

この事例のポイント

  • 測量の仕事の需要はあるものの人手不足のため受注できない状況が発生していた。
  • ドローン、最新の測量機器(トランシッド ソキア iX-505)、3Dデータ処理ソフト(福井コンピュータ TREND-ONE、TREND-POINT)を導入した。
  • 最新機器の導入で測量時間が短縮され、受注できる仕事量が増えて売上が増加した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社TOP
所在地島根県 益田市
業種技術サービス業(他に分類されないもの)
従業員数3人
資本金3,000万円
設立2017年

事業の背景

2017年に個人企業として益田市美都町で開業した測量会社である。市内の建設会社などから公共事業の下請けや民間工事測量を受注し、順調な滑り出しをした。将来的には公共事業の削減や人口減少により仕事量の減少が見込まれていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能測量の仕事の需要はあるものの人手不足のため受注できない状況が発生していた。
  • 生産能力将来的に公共事業の削減や人口減少で仕事量の減少が予想されるため、ITを活用して生産性を上げる必要があった。
  • コスト・採算借り受けていた測量機器は旧式で重く、中山間地での移動や作業の負担が大きかった。

やったこと

ドローン、最新の測量機器(トランシッド ソキア iX-505)、3Dデータ処理ソフト(福井コンピュータ TREND-ONE、TREND-POINT)を導入した。トランシッドは軽くて動きやすく、危険な山道の移動時の安全性が高まり、自動で基準点測量を行えることから観測時間が短縮された。ドローンによりUAV測量や災害・インフラ調査、空撮などの新規顧客獲得に動き出し、外壁検査など危険な現場の受注も可能になった。3次元データにより国土交通省の推奨するi-Constructionに対応した納品もできるようになった。

検査測定トランシッド ソキア iX-505
ソフト福井コンピュータ TREND-ONE
その他DJI INSPIRE2
ソフト福井コンピュータ TREND-POINT

新しい製品・サービス:ドローンを活用したUAV測量や空撮などの撮影業務

事業の効果

最新機器の導入で測量時間が短縮され、受注できる仕事量が増えて売上が増加した。トランシッドの軽量化により移動の安全性も向上した。ドローン導入で災害状況調査やインフラ検査などの新たな受注が可能になった。法人化し益田市内に事務所を開設するなど事業が拡大した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    個人時代から測量を手がけ、補助事業でドローン等を導入した経緯は読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    公共事業削減や人口減少による仕事量減少の予想と、人手不足で受注できない状況が書かれており、外部環境と自社の課題は読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    人手不足で受注できない課題を認識し、ITで生産性を上げるため測量時間短縮や新規顧客獲得へ動いたと具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注増や売上増の方向性はあるが、付加価値額や賃上げの目標値や数字は書かれていない。

  • 事業を進める体制4

    社長の測量士経験や大阪での10年勤務、従業員3名から4人への増員と事務所開設が書かれており体制は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    災害・インフラ調査、空撮、地元ケーブルテレビや広告事業者への売り込み、低価格でのDVD納品など顧客と選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    新事務所建設や撮影業務の検討は書かれているが、中長期の遂行方法やスケジュールは具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    5年前は益田市内でドローンを所有する事業所が少なかったとあり、新分野であることはうかがえるが、高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    i-Constructionに対応したデータ納品や、インフラ・災害調査への対応など社会的な役割はうかがえるが、波及効果の記載は薄い。

  • 費用対効果2

    測量時間の短縮や受注増・売上増は書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果の数字はない。

  • イノベーションへの貢献3

    ドローンやGNSS、3次元データ処理ソフトを使った測量の省力化が書かれ、デジタル技術の活用はうかがえる。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    i-Constructionへの対応やIT活用による生産性向上の記述から、建設測量分野の構造転換へのつながりがわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及3

    益田市を拠点とし中山間地での仕事や、益田市内での事務所開設と雇用増が書かれており地域性は読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

測量業務に加え撮影業務も検討しており、地元のケーブルテレビ局や広告事業者などへの売り込みで撮影作業の受注を見込んでいる。益田市周辺を対象に、DVD納品で価格を抑えて普及を図る考えである。

  • 目標:従業員数 3人→4人

事業者の声

ものづくり補助事業に挑戦して、必要な最新機材を得ることができたのが会社の大きな一歩となった

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。