回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社村上製作所
成果めねじの工程数 11工程→7工程
| 事業者名 | 株式会社村上製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県 尾道市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,精密加工 |
| 従業員数 | 5人 |
| 資本金 | 500万円 |
| 設立 | 2016年 |
従来は船舶部品のうちリーマボルトを主に製造し、今治造船・常石造船・尾道造船などとは39年の取引実績がある。現在でも船舶部品のうち70%が同製品である。現代表者となって産業機械部門を充実させた結果、産業機械部門の売上が逆転し、一業種依存からの脱却を図っている。
抱えていた課題
やったこと
市販の溝入れバイトをネジ形状に沿うよう改造し、ゆるネジを加工できる仕組みを確立した。従来の総形バイトは職人が研いでいたため形状が安定しなかったが、改造バイトで形状を安定させた。CNC旋盤で特殊ネジ切削の最適加工条件をプログラミングし、熟練者の入力プログラムを用いて加工を行った。導入したCNC旋盤は大日金属工業製MG65×140型で、往復台上の振りはφ360mm、加工可能長は1400mmである。CAD/CAMデータを用いた加工プログラムを開発した。
| 加工機 | 大日金属工業製CNC旋盤 MG65×140型 |
|---|---|
| その他 | 自社製特殊工具(改造溝入れバイト) |
新しい製品・サービス:大型特殊ねじ(台形ねじ・角ねじ・のこ歯ねじ・多条ねじなど)の製造
設備の生産転用後の実績に基づき成果目標の達成状況を確認し、達成見通しを得た。めねじの工程数は11から7に減り、所要時間は350分から210分へと40%短縮された。おねじも同様の効果が見込まれる。技術習得期間は10年から3ヶ月に短縮可能と見込まれ、製品精度は±0.1mmから±0.05mmに達成が確認された。おねじとめねじが同じ角度・形状で加工でき、摺動部のスキ0.1mmで耐久性向上の見通しを得た。不良はゼロにできる見込みを得た。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
船舶部品のリーマボルト製造で39年の取引実績があり、産業機械部門の充実という事業の流れは読み取れるが、戦略上の位置づけの明示は薄い。
大型特殊ねじの職人不足を課題とし、独自の刃具改造とCNC加工で若年者でも製造できる強みを示している。
職人不足という課題に対し、加工時間350分→210分(40%短縮)、技術習得期間10年→3ヶ月など数値目標と成果を示している。
製品精度±0.1mm→±0.05mm、工程数11→7、所要時間40%短縮など数値目標があり、達成見通しを成果として示している。
創業者によるOJTや専属オペレーター採用計画が書かれるが、採用が求人難で未実現とあり体制の確保は十分とは言えない。
大型特殊ねじの安定供給と、おねじ・めねじが面で当たり耐久性が増す点、新規顧客向け事例集などの訴求が書かれている。
中期経営計画に沿い、CAD/CAM整備、切削条件追究、刃具研磨、OJTなど遂行方法と課題解決の進め方が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
大型特殊ねじは熟練の勘に頼っていた分野で、独自刃具とNC加工により高精度・安定品質の高水準化を図る内容になっている。
若年者でも製造できる技能継承の仕組みづくりが書かれるが、波及効果や雇用創出の国の補助理由は明示されていない。
加工時間40%短縮、技術習得期間を10年から3ヶ月に短縮するなど、投入に対する生産性向上の数値効果が示されている。
NCデータ活用の加工プログラムや自動化の取り組みはあるが、サプライチェーン全体への貢献や新ビジネスモデルは薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
尾道の造船関連部品を手がける地域企業であることは読み取れるが、地域の経済成長を牽引する具体的な記述は少ない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
中期経営計画の目標達成に向けて、技術面の成果を新規顧客につなげるため特殊ねじ加工の事例集作成やHP充実を進める。CAD/CAMデータづくり、最適切削条件の追究、刃具研磨、形状調整などで加工技術を高度化し、リードタイム短縮と品質向上を目指す。専属オペレーターの新規雇用は求人難で実現に至っていないため民間事業者に委託するなど、採用活動を継続する。創業者が後継者にOJTを実施し、技術伝承を進める。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業において、独自技術を活用するための機能・剛性を有した機械を選定し導入した。
効果:リードタイム 40分→10分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル