ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業山口県

物流工程の革新によるボトルネック解消と山口県産品の拡販に向けた取り組み

株式会社アデリー

成果1日の処理能力 4,000個/日→5,800個/日

この事例のポイント

  • 物流工程の熨斗包装やセットアップは手作業が中心で、生産性が低いことが課題だった。
  • 包装工程の手作業を自動化するため、ARZZD2型上包機(自動サイズチェンジ仕様)を導入した。
  • 1日の処理能力 4,000個/日→5,800個/日。上包機の導入により、これまでボトルネックだった包装工程の生産性が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アデリー
所在地山口県 柳井市
業種飲食料品卸売業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数270人
資本金1億円
設立1977年

事業の背景

当社は1973年5月に柳井駅前で美術工芸品の店として創業し、ギフト直営店の販売店や卸事業へと広げた。45年を経て、食品の開発から物流、販売までを担う総合プロデュースカンパニーに成長した。現在は商品企画からカタログ制作、仕入から物流まで一気通貫で行い、冷凍・冷蔵・常温の3温帯に対応できるギフトの商流を強みとしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力物流工程の熨斗包装やセットアップは手作業が中心で、生産性が低いことが課題だった。
  • コスト・採算人件費と物流費が高騰しており、その克服が必要だった。

やったこと

包装工程の手作業を自動化するため、ARZZD2型上包機(自動サイズチェンジ仕様)を導入した。上包機は糊付けの精度とメンテナンス性が高く、タッチパネルで操作しやすい。包装のサイズ変更は1分以内で可能で、稼働率を高く維持でき、交換部品が不要のためランニングコストも低い。包装能力は現行機より800個高い1日1,800個である。

加工機ARZZD2型上包機(自動サイズチェンジ仕様)

事業の効果

  • 1日の処理能力 4,000個/日→5,800個/日
  • 自動包装の割合 25%→48%
  • 手作業の割合 75%→52%

上包機の導入により、これまでボトルネックだった包装工程の生産性が大幅に向上した。1日の自動包装能力は2,800個に上がり、1日の処理能力は5,800個まで拡大して生産能力は45%増強された。手作業が減ったことで省人化にもつながり、包装の品質も大幅に向上した。サイズ変更の容易さと低いランニングコストも効果として挙げられる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1973年創業から食品開発・物流へ成長した経緯があり、物流工程の生産性向上が経営課題として記載されている。ただし戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    冷凍・冷蔵・常温の3温帯に対応できる一気通貫の商流が強みとして挙げられている。市場動向との関係は読み取れない。

  • 課題の認識と解決5

    熨斗包装やセットアップの手作業が課題で、上包機導入により自動包装48%、処理能力4,000個から5,800個へ45%増強と数字で示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産性10%向上を全社目標とし、処理能力45%増強や売上80億円目標が示されている。賃上げ目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    生産性向上プロジェクトを全社で立ち上げたと書かれているが、補助事業の実施体制や人材の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    山口県産スイーツの開発・販売に注力し全国に届けると書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は読み取れない。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の処理能力や今後の山口県産スイーツ注力方針は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    上包機はサイズ変更1分以内、交換部品不要などの特長があるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は読み取れない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    山口県産品の全国への拡販や県産スイーツ開発が語られており、地域への波及効果がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果4

    自動包装能力の増強率45%、稼働率の高さ、交換部品不要によるランニングコストの低さが具体的に書かれている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山口県産品の拡販という地域資源の活用が示されているが、雇用創出や地域成長への言及は具体性が薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回の上包機導入でボトルネックだった包装工程の生産性が大幅に向上した。今後は創立50周年に向けて、当社が最も力を入れている山口県産のスイーツ開発と販売に注力していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。