回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社伸和精工
成果既存のワイヤー加工機より約50%短縮
| 事業者名 | 株式会社伸和精工 |
|---|---|
| 所在地 | 山口県 宇部市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 18人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1971年 |
創業以来50年、精密加工を得意とし、一般生産用機械、半導体製造装置、各種工作機械、食品製造機械などの部品を、1個から数十個単位の多品種少量生産で切削加工している。近年は航空宇宙産業の国際規格IS09001:2015を取得し、JAXAや大学の研究機関からの依頼を受けて航空宇宙分野にも参入した。令和2年には経済産業省より地域未来牽引企業に認定された。現在は水門関係の受注があり、技術の転用・応用で事業拡大が見込めるが、受注が落ち込むと収益環境が厳しくなる生産型の体制である。
抱えていた課題
やったこと
厚物の難削材ワークの加工に対応するため、ワイヤー放電加工機として牧野フライス製作所製U6.H.E.ATを導入した。400mmもの厚物を高精度で加工できる機種で、スピード向上のためワイヤー径は0.3の仕様を、無人運転の障害をなくすため大容量ワイヤー供給装置の仕様を採用した。既設機械の移動を最小限にとどめ、無人運転を考慮して機械レイアウトを決定した。業者による搬入とレベル出しを経て設置し、約2日間にわたり基本操作、各機能、保守の説明を受けた。その後テストカットを行い、スピードと精度を確認した。
厚物の加工時間が既存のワイヤー加工機より約50%短縮され、マシニングセンタの負荷が軽減した。マシニングセンタでは不可能な重ね加工への工程移行が可能になり、無人加工ができるようになって人手不足の中でも稼働効率が向上した。加工条件はウィザードで材質、板厚、加工内容、加工方法を選ぶと条件が提示されるため、若手オペレーターでも加工でき、熟練職人に依存せず、生産管理もしやすくなり納期への影響も解消された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
創業50年の精密加工を基盤に、水門関係の技術転用と航空宇宙分野への参入を継続しており、事業の一貫性が読み取れる。
ISO9001認証やJAXA・大学からの依頼など航空宇宙分野の実績を持ち、厚物難削材加工という強みを活かす計画になっている。
加工時間が既存ワイヤー加工機より約50%短縮し、工具寿命や段取りの課題を解消する計画で、課題認識と解決が具体的。
加工時間約50%短縮の実績は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は事例紹介に明示されていない。
機械メーカーによる約2日間の操作指導とテストカットを行い、既設機械の移動や設置場所確保も実施している。
航空宇宙分野で同様のニーズがあり今後の受注に期待と述べ、市場規模の予測も示しているが、顧客ターゲットは限定的。
機械導入、レイアウト決定、納入、操作指導、テストカットという段階的な遂行手順が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
航空宇宙分野の高精度な多品種少量加工で、ISO認証を取得し高水準の技術を要する分野に取り組んでいる。
航空宇宙市場が2030年に52兆円に達すると予測され、地域未来牽引企業にも認定されるなど地域経済への貢献が読み取れる。
加工時間短縮の効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。
無人加工を可能にし、条件設定をウィザード化して若手でも加工できる仕組みを作り、生産性とノウハウの継承に貢献している。
航空宇宙分野へ進出し、量産型への事業転換を目指すとしており、成長分野への進出という方向性は読み取れる。
山口県宇部市の地域未来牽引企業に認定されており、地域の技術で高付加価値の仕事を受注する方向性がある。
航空宇宙分野でも本事業の技術に同様のニーズがあるため今後の受注に期待している。航空宇宙分野の市場は2030年に52兆円に達すると予測されている。一方、新型コロナウイルス感染症で受注が大きく落ち込み経営は厳しい。今後は多品種少量生産を続けながら、ロットの大きな受注を取り込める新たな設備を整え、量産型へ事業転換して安定した収益体制を構築したい。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名