ものづくり補助金平成29年度製造業徳島県

小規模事業者でも出来る!マシニングセンター5軸加工機化計画

大亜ツール工学株式会社

この事例のポイント

  • 国内の木工市場は縮小しており、食品用・樹脂用・金属用などの割合が増加しているため、ニッチな需要に応えられる新技術の開発が必要だった。
  • 木工用刃物に高硬度超硬合金を使用し、独自のろう付け技術を開発した。
  • 生産性・効率・価格において優れた木工機械用刃物を開発した。

事業者のプロフィール

事業者名大亜ツール工学株式会社
所在地徳島県 徳島市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,機械制御
従業員数13人
資本金1,000万円
設立1973年

事業の背景

創業来の主業は木工機械用刃物の再研磨で、紙製品、食品、樹脂、鉄鋼などの産業用刃物の再研磨にも取り組んできた。海外に販路を広げている徳島県の木工業各社に寄与できる、付加価値の高い木工機械用刃物の開発をめざした。国内の木工市場そのものは縮小しており、再研磨の割合は食品用や樹脂用、金属用などが増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術国内の木工市場は縮小しており、食品用・樹脂用・金属用などの割合が増加しているため、ニッチな需要に応えられる新技術の開発が必要だった。
  • 人手・技能顧客からのオーダーが難しくなり、求められる技術も多様化していた。

やったこと

木工用刃物に高硬度超硬合金を使用し、独自のろう付け技術を開発した。総合成形のための専用研削盤を導入し、高精度加工に挑戦した。既存のマシニングセンターを特殊仕様の刃物が研磨できるように改造し、簡単にプログラムできるソフトウェアとともに導入した。製紙業界への新規参入もめざし、発生する紙粉を削減して環境負荷を抑えられるチップソーを開発・製作した。

加工機総型成形のための専用研削盤
加工機マシニングセンター(特殊仕様の刃物が研磨できるよう改造)
ソフト簡単にプログラムできるソフトウェア
ソフト3次元CAD/CAMシステム

新しい製品・サービス:高硬度超硬合金を使ったろう付け刃物、木工機械用刃物、紙粉を削減する分割刃チップソー

事業の効果

生産性・効率・価格において優れた木工機械用刃物を開発した。特別な装置なしで再研磨できることは顧客にとって大きなメリットであり、販路拡大が期待できる。マシニングセンターとCAD/CAMの導入により、熟練者に頼らない加工を実現し、短納期での生産体制を構築した。今後は食品用刃物と鉄道関連部品をターゲットに販売促進に取り組む。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    再研磨を生業に創業し、木工用刃物から「創る」への挑戦を重ねてきたと書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外販路の木工業や、木工市場の縮小と食品用・樹脂用・金属用の需要増が書かれ、外部環境は読み取れるが、強み・弱みの具体的記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    顧客オーダーの難化や技術多様化が課題として書かれ、専用研削盤の導入で対応するとあるが、高付加価値化や成長の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の創出や賃上げの目標値は書かれていない。短納期生産体制の構築はあるが、数値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    熟練者に頼らない加工をCAD/CAMで実現したと書かれ、体制の一端はうかがえるが、人材や事務処理能力の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    生産性・効率・価格で優れた刃物を開発し、特別な装置なしで再研磨できる顧客メリットと、食品用・鉄道関連部品のターゲットが書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    食品用刃物と鉄道関連部品をターゲットに販売促進に挑むとあるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    木工用刃物の高硬度超硬合金とろう付け技術、高精度な総型刃物の製作が書かれ、高水準の高付加価値化をうかがえるが、数値の裏付けはない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    紙粉削減による環境負荷低減や、製紙業界への新規参入が書かれ、わずかに波及効果がうかがえる程度である。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    CAD/CAMの導入と熟練者に頼らない加工の実現は書かれているが、サプライチェーンや地域へのイノベーション貢献は具体的ではない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    木工市場の縮小から食品用・樹脂用・金属用へ需要が移ると書かれ、わずかに構造転換の方向がうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    徳島県の木工業への寄与が書かれているが、雇用創出や地域経済成長の記述は見当たらない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

「創る」ことで「今から100 年継続する」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。