ものづくり補助金平成29年度製造業香川県

生産プロセスの高度化で生産性向上と職場環境改善をはかり付加価値創出体制の確立を目指す

有限会社藤田木工所

この事例のポイント

  • 原板を必要なサイズに切断する板取り工程で、材料の歩留まりが課題になっていた。
  • 最新のスライドソーを導入し、CADとの連携を強化した。
  • スライドソーの導入により原板の取り回しの重労働から解放され、安全面の確保と作業性の改善を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社藤田木工所
所在地香川県 高松市
業種家具・装備品製造業
技術分野情報処理,情報処理,精密加工,精密加工,接合・実装,接合・実装,立体造形,立体造形
従業員数8人
設立1995年

事業の背景

当社は1971年創業の家具製造会社で、創業半世紀を迎えようとしている。近年は素材やデザインにこだわった高価格商品に活路を見出し、各種商業施設や展示装飾などの受注先拡大を図っている。「独自性の創出」を掲げ、若手人材や女性を積極的に採用している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力原板を必要なサイズに切断する板取り工程で、材料の歩留まりが課題になっていた。
  • 品質・精度板と板をつなぐ仕口加工は職人の目視や技術力に頼っており、作業精度に課題があった。
  • 品質・精度寸法不良による手直し作業が発生していた。
  • 人手・技能職人の技術継承が課題になっていた。

やったこと

最新のスライドソーを導入し、CADとの連携を強化した。切断工程を減らし、歩留まり向上に向けて原板コードの整備を行った。仕口や継ぎを実現する溝加工はCNCが補助し、職人の目視による切断位置決めをCNCによる0.01mm単位の加工に置き換えた。職人技を要していた作業が安定し、ハイクオリティな商品を随時提供できるかを検証した。

加工機スライドソー
加工機CNC

新しい製品・サービス:ブリザーブドフラワーと家具を融合させたオリジナルブランドのアイディア家具

事業の効果

スライドソーの導入により原板の取り回しの重労働から解放され、安全面の確保と作業性の改善を実現した。これまで不可能だった大物の加工や金属板、ガラスなどの切断を内製化できた。作業工数は約36%削減、不良率は1%以下になると試算しており、職場環境も大きく改善した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    家具製造業として半世紀、素材やデザインにこだわる高価格商品への転換や、オリジナルブランド開発が書かれており、経営方針との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高価格商品、展示装飾など受注先拡大、ブリザーブドフラワーとの融合など強みは書かれているが、市場動向との関係の分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    板取りの歩留まり、仕口加工の目視依存、寸法不良による手直しといった課題を挙げ、スライドソー導入で対応する計画が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    作業工数約36%削減、不良率1%以下という数値目標が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    担当体制や人材確保、事務処理の体制について具体的な記述はなく、若手・女性の採用と技術継承の課題が触れられている程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ネット販売向けアイディア家具の試作や、女性の意見を取り入れた商品展開など、製品や顧客像の方向性は書かれているが、ターゲットの明確化は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    最新機器導入と原板コード整備、CAD連携という手順は示されているが、スケジュールや検証期間の記載は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    素材やデザインにこだわった高価格商品と独自性を掲げているが、同分野での普及度や高付加価値化の水準を示す記述は少ない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    地域経済への波及や新たな雇用創出は直接書かれていないが、若手・女性の採用や職場環境改善が間接的にうかがえる。

  • 費用対効果4

    約36%の工数削減と不良率1%以下という数値が示されており、投資に対する効果の方向性が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    CADとの連携やCNCによる0.01mm加工などデジタル技術の活用は書かれているが、サプライチェーンへの貢献は触れられていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    香川県高松市の企業として、高価格の別注家具や店舗什器を手がける地域の事業であることは読み取れるが、地域経済の牽引は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。