ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業佐賀県

地産地消型野菜加工施設事業

溝田農材株式会社

この事例のポイント

  • 地域の食関連施設では人員が不足している。
  • カット野菜工場に殺菌庫、フードスライサー、高速脱水機、フードダイサー、ロータリーシール機、ベルト式真空包装機、ベルトコンベヤ、ウェイトチェッカー、計量ラベラーを導入した。
  • 機械装置や設備の導入により、カット野菜の品質保持と高い生産性が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名溝田農材株式会社
所在地佐賀県 唐津市
業種その他の卸売業
従業員数58人
資本金5,000万円
設立1984年

事業の背景

当社は1984年の創業以来、北部九州エリアで農業用ハウス及び関連資材の販売を行ってきた。農業用ハウスの設計施工や施設園芸資材の販売を通じて地域農業に貢献してきた。青果物の取り扱い実績があり、市場流通と市場外流通の両方で農業生産者と販売元の仲介を行ってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能地域の食関連施設では人員が不足している。
  • 品質・精度手作業による加工でヒューマンエラーが発生している。
  • 集客・繁閑顧客を広げ売り上げを増やす必要がある。

やったこと

カット野菜工場に殺菌庫、フードスライサー、高速脱水機、フードダイサー、ロータリーシール機、ベルト式真空包装機、ベルトコンベヤ、ウェイトチェッカー、計量ラベラーを導入した。これらの機械で生産性の高い野菜加工ラインを構成し、加工作業を請け負う体制を整えた。導入機械は誰でも安全かつ簡単に操作できるため、雇用の間口を広げられる。野菜の加工段階に応じて処理室を分け、従業員が処理室内で作業することで汚染物質の持ち込みを防ぐ計画を実行した。野菜の処理段階に応じた冷蔵庫も設置した。

  • その他殺菌庫
  • 加工機フードスライサー高速脱水機フードダイサーロータリーシール機ベルト式真空包装機ベルトコンベヤ
  • 検査測定ウェイトチェッカー
  • 加工機計量ラベラー
  • その他冷蔵庫

新しい製品・サービス:カット野菜の製造販売

事業の効果

機械装置や設備の導入により、カット野菜の品質保持と高い生産性が実現した。従業員が旬の食材の管理に注力できるようになり、顧客満足度の高い工場として稼働している。処理室の整備により野菜が工場内で一方向にonly移動するようになり、衛生管理の徹底と作業効率化が実現した。HACCPを取得し、安全性について厚い信頼を得られるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性農業用ハウス・資材の販売から青果の卸、市場外仲介へと続く実績を背景に、カット野菜工場を経営戦略に位置付けている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性青果の取扱実績と卸売業者としての権利、既存顧客への長年のヒアリングを強みとして、競争優位を発揮する構想になっている。
  • 4
    課題の認識と解決人員不足やヒューマンエラーという課題を明示し、機械導入と処理室分離で解決しつつ、顧客拡大と売上増を目指している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標顧客拡大や売上増を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    農業用ハウス・資材の販売から青果の卸、市場外仲介へと続く実績を背景に、カット野菜工場を経営戦略に位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    青果の取扱実績と卸売業者としての権利、既存顧客への長年のヒアリングを強みとして、競争優位を発揮する構想になっている。

  • 課題の認識と解決4

    人員不足やヒューマンエラーという課題を明示し、機械導入と処理室分離で解決しつつ、顧客拡大と売上増を目指している。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    顧客拡大や売上増を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員58人の体制で、機械の操作が簡単なため雇用の間口を広げられると説明している。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    福祉施設や病院、食品製造業、小規模飲食店への納品実績があり、規格外野菜も含め品質への信頼という選ばれる理由が明確。

  • 事業化までの道筋3

    2019年に操業開始、操業後にHACCPを取得し、工場内一方向の移動など段階的に整備を進めた経緯が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    カット野菜の需要は今後も伸びると予測されるとあり、新しい分野での高付加価値化を示唆している。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用4

    地域の野菜処理加工を一元化し、地域雇用の創出や地産地消、農家支援につなげる点で波及効果が読み取れる。

  • 費用対効果2

    生産性向上や品質保持の効果は述べられているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    高性能の青果加工機械と段階別の処理室・冷蔵庫を組み合わせ、地域の食関連施設の人員不足解消に貢献している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出2

    野菜処理の外部委託という新たな需要を生んでいるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及4

    地元野菜の使用割合を増やし地産地消を進め、地域での雇用増と地域農業の未来につなげる構想がある。

今後の展望

カット野菜の需要は今後も伸びると予測される。地元野菜の使用割合を増やして地産地消を強化し、地域での雇用増を実現したいと考えている。大規模調理施設に加え、唐津市近辺の小規模飲食店への納品も増えている。規格外の野菜も受け入れ、形やサイズではなく品質への信頼を求める消費者の満足を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。