ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

真空ガス置換トレーシーラー導入と自社技術融合による生産性向上と日持ち性に優れた食品生産

株式会社YSフーズ

成果日持ち性 1倍→3倍

この事例のポイント

  • 成型容器入り水産加工食品の生産数を増やす必要があった。
  • 成型容器入り水産加工食品の製造において、真空ガス置換トレーシーラーを導入した。
  • 日持ち性 1倍→3倍。真空ガス置換トレーシーラーと自社技術を組み合わせることで、当初の目的であった賞味期限1ヶ月を達成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社YSフーズ
所在地鹿児島県 南さつま市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,製造環境
従業員数11人
資本金300万円
設立2010年

事業の背景

株式会社YSフーズは、長年魚の仕入れや販売を事業の柱としてきた会社である。全国規模の仕入れ力を活かし、魚種に合わせた魚料理の開発に取り組んでいる。市場のニーズや課題に対応するため、大学や食品技術専門家の指導を受けて賞味期限を延長するオリジナル性の高い製法を開発した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力成型容器入り水産加工食品の生産数を増やす必要があった。
  • 人手・技能成型容器詰め生産ラインのシール部分の自動化を図る必要があった。
  • 新製品・新技術大学や食品技術専門家の指導を受けて開発した賞味期限を延長する製法を実現するための無菌活性ガス注入設備がなかった。

やったこと

成型容器入り水産加工食品の製造において、真空ガス置換トレーシーラーを導入した。当社独自の賞味期限延長技術を組み合わせて製造する体制を整えた。これにより生産数の増加と省人化、コストダウンを図った。

  • 加工機真空ガス置換トレーシーラー

新しい製品・サービス:賞味期限延長技術を組み合わせた、日持ち性に優れた成型容器入り水産加工食品

事業の効果

  • 日持ち性 1倍→3倍
  • 時間当たりの生産能力 1倍→3倍
  • 当初目的としていた賞味期限1ヶ月は達成できた

真空ガス置換トレーシーラーと自社技術を組み合わせることで、当初の目的であった賞味期限1ヶ月を達成した。日持ち性は従来に比べ3倍以上、時間当たりの生産能力は3倍に伸びた。省人化にも取り組んだ。商談中の企業から味への高い評価を得ている。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性全国規模の仕入れ力と独自の賞味期限延長技術を組み合わせ、日持ち性3倍以上を実現しており、自社の経営資源を活かした優位性が読み取れる。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標日持ち性3倍以上、時間当たり生産能力3倍という数値目標を示し、賞味期限1ヶ月の目標も達成したと記載されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け高齢化や単身世代など利便性を求める顧客を明確にし、商談先から味への高評価を得ていることで、選ばれる理由が裏付けられている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    費用対効果省人化やコストダウンに触れているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果を示す数字がない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    過去から魚の仕入れ・販売を柱にしてきた経緯があり、自社独自の賞味期限延長技術を開発して設備投資につなげており、事業との一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    全国規模の仕入れ力と独自の賞味期限延長技術を組み合わせ、日持ち性3倍以上を実現しており、自社の経営資源を活かした優位性が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    生産数増加や省人化、コストダウンという課題を挙げ、真空ガス置換トレーシーラー導入で時間当たり生産能力3倍に伸ばす計画になっている。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標4

    日持ち性3倍以上、時間当たり生産能力3倍という数値目標を示し、賞味期限1ヶ月の目標も達成したと記載されている。

  • 事業を進める体制3

    大学や食品技術専門家の指導を受けて製法を開発し、親会社の仕入れ力を活用する体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高齢化や単身世代など利便性を求める顧客を明確にし、商談先から味への高評価を得ていることで、選ばれる理由が裏付けられている。

  • 事業化までの道筋3

    賞味期限延長の研究継続、商談会での販路拡大、PB展開など今後の取組みを段階的に示している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    独自の賞味期限延長技術と真空ガス置換を組み合わせた製法で、同分野で差別化された高付加価値の食品を提供している。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    魚食普及を使命とし、省人化や生産性向上により食品の供給を広げる意義が示されている。

  • 費用対効果2

    省人化やコストダウンに触れているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果を示す数字がない。

  • イノベーションへの貢献3

    真空ガス置換トレーシーラーと自社技術の融合により、食品加工の生産性向上に取り組んでいる。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県南さつま市の地域拠点で水産加工を行い、地域の魚を活かした商品開発を進めている点が読み取れる。

今後の展望

高齢化や単身世代の増加を見据え、利便性が良く美味しい商品を追求していく。親会社の仕入れ力を活かし、様々な魚種に挑戦して和食だけでなく洋食の魚料理もラインナップに加える。PB商品にも取り組み、他社とコラボしながら日本全国へ販路を広げていく。

事業者の声

美味しい魚で食卓を笑顔に

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。