多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社シガ木工
| 事業者名 | 株式会社シガ木工 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 和歌山市 |
| 業種 | 木材・木製品製造業(家具を除く) |
| 技術分野 | 塗装 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1914年 |
同社は1914年設立で、明治時代から100年以上の業歴をもつ伝統工芸品「紀州筆」の老舗メーカーである。主力製品の桐筆は経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定され、主に家具専門店や百貨店に卸している。阪神淡路大震災後は伝統的な和の建築が減り、高額な筆の購入を避ける傾向が強まって需要が減退した。大手家具量販店の台頭で消費者の低価格志向が強まり、高価格帯の桐筆は選択肢にも上がりにくくなっている。
抱えていた課題
やったこと
桐筆表面の着色性向上を目的として空調機器を導入し、工場内の気温と湿度を安定させた。空調により生産工程での製品の反りや変色を防ぎつつ表面の着色化に取り組んだ。染色した砥粉を塗料の下地として用いることで、カラーバリエーション豊富な表面着色と年輪の風合い、通気性を備えた筆の製造が可能になった。着色に用いる和染色料には急性毒性がないことを実験で確認し、製品の安全性も確保した。試作品を展示会に非売品として出展し、評価を得た。
新しい製品・サービス:染色した砥粉を下地に用いて表面を着色し、年輪の風合いと通気性を保った桐筆
空調設備により工場内の温湿度を安定させ、天候に左右されず着色した桐筆を安定して供給できる体制を目指した。染色した砥粉の下地により、カラーバリエーション豊富な表面着色と年輪の風合い、通気性を両立した製品の製造が可能になった。着色板は50年程度ほとんど色落ちせず使用できる耐久性があり、染色料の安全性も確認された。試作品は百貨店バイヤーからも一定の評価を得た。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
100年以上の業歴や和筆製造の標準化への関与、洋室向け焼桐製品での転換が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。
業界古参や経済産業大臣指定伝統的工芸品の認定、家具専門店・百貨店への卸しが書かれ、強みは読み取れるが市場分析の数字は乏しい。
温湿度管理で着色時の反りや変色を防ぐ課題が明確で、空調導入により着色製品の開発に至った経緯が具体的に書かれている。
高付加価値化や賃上げを示す数値目標は書かれておらず、今後5〜10年の成果見込みが述べられるにとどまる。
従業員9人の規模と協力業者への依頼による少量生産体制は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は読み取れない。
着色桐箪笥の耐久性が50年程度と示され、家具店・百貨店での評価もあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
中長期の展開として低価格帯提供や認知度向上が挙げられるが、遂行方法やスケジュールは具体的に書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
桐箪笥の着色は一般的でなく、染色砥粉を下地に用いた着色で年輪の風合いと通気性を両立させた点が新規性として書かれている。
伝統工芸品の維持やメーカー数減少の防止が語られ、若い職人の確保に触れるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。
費用対効果を示す付加価値額や生産性の数値は書かれておらず、空調導入の効果は定性的な記述にとどまる。
公開情報では判断できません。
公開情報では判断できません。
和歌山市の伝統工芸として地域の特性を活かしている点は読み取れるが、地域経済の成長への寄与は具体的に示されていない。
小口の受注には対応できているが、まとまった受注への対応には廃棄処理設備の導入などの課題がある。今後は引合いの状況を見ながら体制を見直す予定である。桐筆の販売数量増加には認知度向上が必須と考えている。
今、取り組んでいることが成果(結果)に結びつくまで5年、10年掛かる。見えにくいかもしれないが、粘り強く中長期的な視点でものづくりに取り組んで欲しい
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
過熱水蒸気を利用した梅加工設備一式を購入し、製品の試作開発と成分分析を行った。
効果:糖度 7.7%→8.6%
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。