ものづくり補助金平成30年度製造業長野県

薄型7セグディスプレイにおけるLED実装技術の高度化と生産性向上

長野テクトロン株式会社

成果生産量 50個/日→250個/日

この事例のポイント

  • 新たに開発した薄型7セグメントLEDディスプレイは、実装も加工も手作業のため日産50個程度で、生産性向上が大きな課題だった。
  • 小型簡易チップ搭載機(LEDマウンター)とLEDスペーサー部材裁断機(スーパーカッター)を導入し、LED実装と材料加工の工程を自動化した。
  • 生産量 50個/日→250個/日。LED実装と材料加工の自動化により実装精度が飛躍的に向上し、日産250個までの生産量増加を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名長野テクトロン株式会社
所在地長野県 長野市
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野機械制御
従業員数70人
資本金5,000万円
設立1984年

事業の背景

同社は1984年創業の入力機器メーカーで、メンブレンスイッチやキーボードなどの専門メーカーである。1990年代後半に、OEM製品の量産から独自開発製品を中心とする多品種小ロット生産に移行した。樹脂モールドされた従来の7セグメントLEDディスプレイは厚みがあり、メンブレンスイッチユニットの薄型化ができなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力新たに開発した薄型7セグメントLEDディスプレイは、実装も加工も手作業のため日産50個程度で、生産性向上が大きな課題だった。
  • 品質・精度薄型ディスプレイの製品化には、LEDの位置精度の高い実装と、原材料の高精度なカットを確立し、検査体制を整える必要があった。

やったこと

小型簡易チップ搭載機(LEDマウンター)とLEDスペーサー部材裁断機(スーパーカッター)を導入し、LED実装と材料加工の工程を自動化した。これにより、位置精度の高い実装と、原材料を不良なく高精度にカットすることが可能になった。検査体制も確立し、薄型7セグメントディスプレイの製品化を目指した。

加工機小型簡易チップ搭載機(LEDマウンター)
加工機LEDスペーサー部材裁断機(スーパーカッター)

新しい製品・サービス:フィルムにLEDを実装する独自構造の薄型7セグメントLEDディスプレイ

事業の効果

  • 生産量 50個/日→250個/日

LED実装と材料加工の自動化により実装精度が飛躍的に向上し、日産250個までの生産量増加を実現した。独自の薄型7セグメントディスプレイを製品化でき、顧客製品に大きな付加価値を提供できるようになった。今後の展開に期待が寄せられている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    1984年創業から印刷技術を応用しメンブレンスイッチ製造へ移行した経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    社内一貫生産体制や多品種小ロット生産が書かれるが、市場動向や競合に対する強み・弱みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による実装で日産50個と生産性が低いという課題を示し、LEDマウンター導入で日産250個までの生産量アップを実現したと書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    日産50個から250個への生産量アップという数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    検査体制の確立に言及があるが、人材や事務処理能力など遂行体制の具体的な記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    独自開発の薄型7セグディスプレイで顧客製品に大きな付加価値を提供できると書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    製品化を目指すという方向性はあるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    樹脂モールドで薄型化が困難だった7セグディスプレイを独自構造で開発し、従来製品より薄い製品を完成させたと書かれている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    ハンディ計測機器や医療機器の小型化・薄型化への対応という用途は書かれるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    日産50個から250個への増産という数字はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    LED実装や材料加工の自動化による工程革新は書かれるが、サプライチェーン全体への貢献や新ビジネスモデルは読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野市を拠点とする企業で、ホテぐるなど地域の観光情報サービスの運営が書かれるが、地域経済の牽引効果は具体的ではない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

顧客製品に大きな付加価値を提供することが可能となり、今後の展開に期待している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。