ものづくり補助金平成30年度製造業長野県

最新型ペースト製造機械の導入で、練りわさび製造工程の生産性向上

藤屋わさび農園有限会社

成果生産キャパシティ 1倍→3.75倍

この事例のポイント

  • 現状では1日400袋の生産が限界で、大手食品メーカーからの海外向け練りわさびの増産依頼に応えられず、機会損失が生じている。
  • 最新のペースト製造機「コミトロールプロセッサー」を導入した。
  • 生産キャパシティ 1倍→3.75倍。練りわさびの生産キャパシティが大幅に増え、製造リードタイムも大きく短縮できた。

事業者のプロフィール

事業者名藤屋わさび農園有限会社
所在地長野県 安曇野市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1936年

事業の背景

藤屋わさび農園は1936年に安曇野で創業し、1953年に自社栽培を始めた。自社栽培わさびを原料にしたオリジナル商品や大手食品メーカー向けの業務用食品を製造・販売している。栽培から加工まで一貫して行えることと、大手食品メーカーや大手コンビニチェーンへの販売チャネルを持つことが強みである。日本食ブームにともない、海外でもわさびの需要が爆発的に伸びている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現状では1日400袋の生産が限界で、大手食品メーカーからの海外向け練りわさびの増産依頼に応えられず、機会損失が生じている。
  • コスト・採算真空パッキング工程がボトルネックとなり、製造リードタイムが長くなっている。
  • 品質・精度わさびペーストの粒の大きさが不均一で、品質の安定が課題になっている。

やったこと

最新のペースト製造機「コミトロールプロセッサー」を導入した。単位時間あたりの処理能力が高く連続投入も可能で、生産キャパシティは3.75倍になった。ペーストの粒の大きさを1.2ミリに均一化し、食感を高めて品質を向上させた。真空パッキング工程には最新の真空脱気シーラーを導入し、作業効率を5倍に向上させた。

加工機コミトロールプロセッサー(ペースト製造機)
加工機真空脱気シーラー

新しい製品・サービス:練りわさびのペースト製品(海外向け増産品を含む)

事業の効果

  • 生産キャパシティ 1倍→3.75倍
  • 真空パッキング工程の作業効率 1倍→5倍
  • 粒の大きさを1.2ミリに均一化

練りわさびの生産キャパシティが大幅に増え、製造リードタイムも大きく短縮できた。ペーストの粒の大きさが均一になり、食感と品質が向上した。大手食品メーカーからの要望に応えられるようになり、その販売チャネルを通じて海外市場への商品展開が可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成28年度・29年度にも鮮度保持凍結や除菌工程の設備開発に取り組んでおり、一連の取組として連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手食品メーカーとの取引や大手コンビニチェーンへの販売チャネルを強みとして挙げ、海外市場への展開を図っている。

  • 課題の認識と解決5

    1日400袋が生産の限界と数字で示され、生産キャパシティを3.75倍、真空パッキング作業効率5倍と具体的に課題解決を示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産キャパシティ3.75倍や作業効率5倍など数値目標があり、導入済みの設備による成果として実現性が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    従業員8名で、補助事業の遂行体制や人材について事例からは具体的に読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大手食品メーカーから海外向け練りわさびの増産依頼があり、ペースト粒を1.2ミリに均一化して食感と品質を高めた点が明確。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の中長期の検証や遂行スケジュールについては事例からはわずかにうかがえる程度である。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    わさびペーストの粒の均一化による品質向上を図り、業務用の高水準な練りわさびの製造で差別化を示している。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    海外需要の拡大や地域産業への貢献が述べられ、雇用や地域経済への言及はあるが具体性は薄い。

  • 費用対効果4

    投資後に生産キャパシティを3.75倍、真空パッキング作業効率を5倍に向上させるなど、投資に対する効果が数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    最新製造機械の導入は述べられているが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの革新的貢献は読み取れない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    安曇野産わさびの地域特性を活かし、海外販売を通じて地域に貢献したいと述べ、地域の強みを活用している。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も情報発信に力を入れ、安曇野産わさびを世界に販売して地域に貢献したいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。