ものづくり補助金平成30年度製造業奈良県

精密平面研削盤を活用した高精度産業用機械装置部品の高精度研磨技術の確立

株式会社サカガミ

この事例のポイント

  • 顧客からの精度要求が年々高度化しているが、従来の汎用研削盤では加工精度に限界があった。
  • NC制御が可能な精密平面研削盤を導入し、熟練技術者が行っていた研磨(研削)加工のノウハウをNC制御で自動設定できるようにした。
  • 汎用研削盤では限界だった精度が、NC制御の精密平面研削盤の導入により±5μmの高精度加工が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サカガミ
所在地奈良県 奈良県吉野郡大淀町
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,機械制御

事業の背景

金属加工業界では顧客からの精度要求が年々高度化している。当社は1950年代以前から始まった汎用旋盤による金属加工の経験を基に、半世紀にわたり金属加工技術・ノウハウを蓄積してきた。主力は産業用機械に組み込まれる精密機械部品の製造・加工・組立で、直接の顧客は精密機械部品メーカーであり、最終製品は食品・自動車・船舶などの工場に配置される機械となる。製品は同一品の定期量産がほぼなく、数点程度のオーダー・ワンオフ品が中心である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度顧客からの精度要求が年々高度化しているが、従来の汎用研削盤では加工精度に限界があった。
  • 人手・技能最終製品の精度を支える研磨(研削)加工は熟練技術者の勘や経験に依存しており、高齢化が進むなかで技術の喪失を避けつつ、技術・経験を承継し数値化することが課題だった。
  • 納期・工程顧客からの高精度化・短納期化の要望があり、研削加工がボトルネックになっていたが、現状の設備では効率化・精度向上が難しかった。

やったこと

NC制御が可能な精密平面研削盤を導入し、熟練技術者が行っていた研磨(研削)加工のノウハウをNC制御で自動設定できるようにした。これにより、汎用研削盤では難しかった加工の高精度化・品質向上と加工時間の短縮を図った。従来の熟練作業の数値化により、技術の承継と作業の標準化を進める計画とした。

加工機精密平面研削盤(NC制御)

事業の効果

汎用研削盤では限界だった精度が、NC制御の精密平面研削盤の導入により±5μmの高精度加工が可能になった。熟練技術者のノウハウをNC制御で設定できるようになったことで、作業人員の配置も効率化された。切削加工時間を含む全体の納期が短縮され、作業人員と作業日数が減ったことで製造原価も下がり、価格競争力の向上という副次効果が認められた。計画で目標としていた内容は達成できたと考えている。

今後の展望

三次元測定機や先端技術と専門知識を生かし、更に微細な精度と品質を追求して顧客満足度を高めていきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。