ものづくり補助金平成30年度製造業島根県

3Dスキャナ導入による品質体制強化と生産性向上

株式会社丸八ポンプ製作所

この事例のポイント

  • MAPシリーズの部品が二次元から複雑な三次元形状になり、従来の設備では測定が難しかった。
  • ステンレス製渦巻きポンプのMAPシリーズで、これまで二次元だった部品が三次元の複雑な形状になったため、3Dスキャナ型三次元測定機VL-350を導入した。
  • 3Dスキャナ型三次元測定機の導入により、複雑な三次元形状の部品を自社内で測定できるようになり、開発のリードタイムが短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社丸八ポンプ製作所
所在地島根県 東京都中央区
業種はん用機械器具製造業
技術分野測定計測
従業員数102人
資本金1,936万円
設立1948年

事業の背景

株式会社丸八ポンプ製作所は1923年に名古屋市で手押しポンプの製造販売を始め、顧客の要望に応じた特殊ポンプを作ってきた。現在は東京都に本社を置き、全国計7カ所に拠点がある。中でも島根工場が全体のものづくりの要となり、2007年の新設以来すべての自社製品を製造している。近年は食品分野の売り上げが好調である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度MAPシリーズの部品が二次元から複雑な三次元形状になり、従来の設備では測定が難しかった。
  • 人手・技能部品の測定を社外に頼る必要があり、開発のリードタイムが長くなっていた。
  • 生産能力製造しているポンプは中型から小型が主流で、大型ポンプは製造が難しかった。

やったこと

ステンレス製渦巻きポンプのMAPシリーズで、これまで二次元だった部品が三次元の複雑な形状になったため、3Dスキャナ型三次元測定機VL-350を導入した。これにより、従来は難しかった複雑な部品の測定を自社内で行えるようになった。測定の内製化によって開発のリードタイムを短縮できた。測定結果の信頼性も高まり、顧客に対して製品の良さを説得力をもって示せるようになった。

事業の効果

3Dスキャナ型三次元測定機の導入により、複雑な三次元形状の部品を自社内で測定できるようになり、開発のリードタイムが短縮された。測定結果の信頼性が高まり、顧客に対して製品の強みを説得力をもって伝えられるようになった。また、大型ポンプも製造可能になり、顧客の幅が広がることが期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.5 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性手押しポンプから始まり特殊ポンプを作り続けてきた歴史が書かれ、ものづくりの原点回帰として島根工場を新設したとあるが、今回の設備との明確な位置付けは書かれていない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性2

    手押しポンプから始まり特殊ポンプを作り続けてきた歴史が書かれ、ものづくりの原点回帰として島根工場を新設したとあるが、今回の設備との明確な位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    固形物やジェル状でも移送できる特殊ポンプの強みや、食品分野の売上好調が書かれているが、市場や競合に対する優位性の定量的な裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決3

    3Dスキャナ導入で複雑形状部品の測定が自社内でき、開発リードタイムを短縮したと書かれ課題と解決は読み取れるが、高付加価値化の数値目標はない。

事業の実現可能性2.5
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    島根工場で全製品を自社製造し、工場長のコメントがあるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    MAPシリーズの吸い込み能力や固形物対応という特徴、顧客への説得力向上は書かれているが、ターゲットや需要の裏付けは限定的。

  • 事業化までの道筋2

    大型ポンプ製造や短納期への取組方針は示されるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ステンレス製渦巻きポンプの中でも、フルオープンインペラーで固形粒子やスラリーに対応する点が特徴として書かれている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    食品・バイオ、自動車、半導体製造、環境関連など幅広い分野に納入している点はうかがえるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    3Dスキャナ導入で測定時短と信頼性向上があったとあるが、投入額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    三次元測定による自社内計測と信頼性向上は書かれるが、サプライチェーン全体へのイノベーション貢献は読み取れない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    島根県雲南市の島根工場を拠点に地域でものづくりを行う点は書かれているが、地域の雇用や成長への波及効果は具体的に示されていない。

今後の展望

大型ポンプの製造が可能になったことで、食品分野などでのシェア拡大につながることが期待されている。

事業者の声

強みである特殊ポンプの製造にさらに特化し、他社のできないことを短納期でやっていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。