ものづくり補助金平成30年度建設業島根県

測量工数を大幅に削減する3Dレーザースキャナーによる三次元測量サービスの提供

有限会社大建テック

この事例のポイント

  • 測量機器の高度化により、測量時間の短縮が求められるようになった。
  • 補助事業で、当時まだ導入企業が少なかった三次元測量ができる3Dレーザースキャナー GLS-2000Sを導入した。
  • 2つの最新機器の導入により工数が半減し、作業時間が大幅に短縮され、人員も大幅に削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社大建テック
所在地島根県 出雲市
業種職別工事業(設備工事業を除く)
技術分野測定計測
従業員数13人
資本金300万円
設立1999年

事業の背景

設立は1999年(平成11年)で、当時島根県は道路整備を積極的に進めていた。測量、設計、地質調査などを手掛け、各種測量や開発行為許可などの申請業務で順調に伸びてきた。国土交通省もICT(情報通信技術)を活用した建設現場の生産性向上(i-Construction)を推進していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力測量機器の高度化により、測量時間の短縮が求められるようになった。
  • 品質・精度測量機器の高度化により、図面の高精度化が求められるようになった。
  • コスト・採算測量機器の高度化により、低価格が求められるようになった。
  • 人手・技能従業員を増やしたくても確保できないことが悩みだった。

やったこと

補助事業で、当時まだ導入企業が少なかった三次元測量ができる3Dレーザースキャナー GLS-2000Sを導入した。ドローンによる空撮と組み合わせ、3Dレーザースキャナーを武器に、測量時間、測量計算、完成検査などの各工程に要する工数を大幅に削減した。図面も高精度化した。

検査測定3Dレーザースキャナー GLS-2000S
その他ドローン

新しい製品・サービス:3Dレーザースキャナーによる三次元測量サービス

事業の効果

2つの最新機器の導入により工数が半減し、作業時間が大幅に短縮され、人員も大幅に削減できた。非接触で操作できるため、災害復旧に向けた危険箇所の調査などで安全性が向上し、道路修繕での誘導員の配置や通行規制も緩和された。地元大手業者からの発注が増え、大手ゼネコンから国道などの修繕工事を受注し、橋の床版調査も新たに獲得した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1999年設立で、ドローン空撮から始め、3Dレーザースキャナー導入へ段階的に拡大した経緯が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手ゼネコンからの新規受注や県内取引先の発注増が書かれ、競争力強化のため補助事業を活用したと読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    工数が半減し作業時間が大幅に短縮、人員も削減したとあり、人手不足と新規受注の課題に対応した流れがうかがえる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    工数半減や従業員の確保の悩みは書かれるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    専務が中心となって事業を推進したとあり、担当体制は読み取れるが、事務処理能力や人材配置の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高精度化や非接触操作による安全性向上、大手ゼネコンからの受注といった選ばれる理由は読み取れるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    床版調査の新規獲得や新規事業参入の視野は書かれるが、遂行スケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    三次元測量は当時導入企業が少なかったとあり、新しい分野であることがうかがえるが、数値による裏付けはない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    道路や橋梁の修繕、災害復旧の危険箇所調査など社会インフラへの貢献が書かれるが、雇用や波及効果の定量的な記載はない。

  • 費用対効果2

    工数半減や人員の大幅削減といった効果は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dレーザースキャナーとドローンの併用やICT活用で、i-Constructionに沿ったデジタル化の取組が読み取れる。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    国土交通省のi-Constructionに沿ってICTを活用し、建設現場の生産性向上に取り組んだ点がうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    島根県の道路整備や地元大手業者との取引が書かれ、地域に根差した事業であることがうかがえるが、地域成長への寄与の数値はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

道路や橋梁の修繕は経年劣化により、さらなる受注増が見込まれる。新たな調査の依頼も見込まれ、不動産業などへの進出も視野に入れている。

事業者の声

人材を確保し、新たな受注や新規事業への参入など、さらに業務を拡大したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。