ものづくり補助金平成30年度運輸業、郵便業岡山県

物流業界の“働き方改革”時代における小梱包ニーズに対応した「袋包装サービス」強化事業

ティーツーケー株式会社

成果梱包とラベル貼りにかかる時間 1,440分→100分

この事例のポイント

  • 顧客向けの発送個数が2012年の月間1500個から2019年には月間4万個まで急拡大し、梱包作業が追いつかなくなった。
  • 梱包作業の自動化にあわせて、荷姿を段ボールから袋に変更した。
  • 梱包とラベル貼りにかかる時間 1,440分→100分。梱包とラベル貼りの時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名ティーツーケー株式会社
所在地岡山県 岡山県倉敷市
業種運輸に附帯するサービス業
従業員数27人
資本金300万円
設立2006年

事業の背景

主力は物流業務を一括受託するサードパーティロジスティクス(3PL)で、2006年の創業以来、インターネット販売業者の物流実務を受託して成長してきた。2012年に岡山の有力古着販売業者と取引を始め、同社の発送個数は2012年の月間1500個から2019年には月間4万個まで急拡大した。コロナ禍の巣ごもり需要で2020年6月には過去最高の荷物発送個数を記録したが、その後は発送数が横ばいから微減傾向にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力顧客向けの発送個数が2012年の月間1500個から2019年には月間4万個まで急拡大し、梱包作業が追いつかなくなった。
  • 生産能力梱包作業は熟練者でも1時間に60個が限界で、ボトルネックになっていた。
  • 人手・技能梱包作業の自動化が求められていた。

やったこと

梱包作業の自動化にあわせて、荷姿を段ボールから袋に変更した。当初計画していたFloWrapから、米シールドエアーがM&Aでラインアップに加えた袋梱包装置Autobag AB850Sへ装置を変更した。設置面積が小さく動作も確実なためである。古着は柔らかく袋梱包でも壊れず、袋の方がゴミが減り顧客に喜ばれる。袋梱包の比率は65%から85%に拡大した。

事業の効果

  • 梱包とラベル貼りにかかる時間 1,440分→100分
  • 袋梱包の比率 65%→85%

梱包とラベル貼りの時間が大幅に短縮された。ラベルの貼り間違いもなくなった。袋梱包の比率が高まり、積載効率が向上した。受注拡大に向けた基盤を整えることができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    課題の認識と解決熟練者でも1時間60個が限界という課題を示し、梱包・ラベル貼りが1440分から100分になった効果まで数字で書かれている。
  • 4
    これまでの取組との一貫性2012年からの古着販売業者との取引拡大や2019年の梱包自動化導入など、過去の取組とつながる流れが読み取れる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性EC市場の拡大を背景に、月1500個から4万個への発送増という数字で外部環境と自社の実務力の関係が示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    成長分野への進出ネット販売の拡大や物流実務の需要に触れているが、日本経済の構造転換に結びつける記述はわずかである。
経営戦略との整合性4.3
  • これまでの取組との一貫性4

    2012年からの古着販売業者との取引拡大や2019年の梱包自動化導入など、過去の取組とつながる流れが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    EC市場の拡大を背景に、月1500個から4万個への発送増という数字で外部環境と自社の実務力の関係が示されている。

  • 課題の認識と解決5

    熟練者でも1時間60個が限界という課題を示し、梱包・ラベル貼りが1440分から100分になった効果まで数字で書かれている。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標3

    3年後に売上高50億円という目標はあるが、現在の12億3000万円からの達成根拠や実現可能性の説明は薄い。

  • 事業を進める体制3

    従業員27人という規模は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客は古着販売業者と明示され、袋梱包はゴミ削減で喜ばれるという選ばれる理由も書かれている。

  • 事業化までの道筋4

    2024年春稼働予定の立体自動倉庫など時期が示され、ピッキングをロボットに置き換える方法も書かれている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性判断できません
  • 新しさ・高付加価値ー

    公開情報では判断できません。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果3

    作業時間の短縮や袋梱包比率の65%から85%への拡大など効果は数字で示されるが、投入額との比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    2024年春稼働の立体倉庫でロボットによるピッキングを導入する点は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    ネット販売の拡大や物流実務の需要に触れているが、日本経済の構造転換に結びつける記述はわずかである。

  • 地域経済への波及2

    岡山県の顧客との取引や倉敷市の本社所在地がうかがえるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は薄い。

今後の展望

2023年8月に策定した中期経営計画で3年後に売上高50億円を目指す方針で、伸びの中心は物流事業としている。2024年春に新しい立体自動倉庫の稼働を予定しており、ピッキング作業を人手から多数のロボットに置き換える。2023年8月期の売上高は12億3000万円。

事業者の声

ネットでものを買う文化はなくならない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。