ものづくり補助金平成30年度製造業香川県

食品ロス削減とコストダウンを実現する「洗える乾燥機」の開発・販売事業

株式会社タカハタ

この事例のポイント

  • 付加価値の高い新たな機械の開発・製作を内製化することが必須の課題だった。
  • 1枚の鋼板を円筒状または円錐状に加工するベンディングロールマシンを導入した。
  • 部材を内製化できたため、外注先との打ち合わせ時間がなくなり、納品までのリードタイムを短縮できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タカハタ
所在地香川県 高松市
業種電気機械器具製造業
技術分野デザイン,精密加工,バイオ
従業員数180人
設立1967年

事業の背景

2011年に立ち上げた食品機械の製造事業では、豆腐を中心とした食品機械の設計・製造・据付までを行い納入していた。おからの処理量が増えていたため、コスト削減を目的に「生おから」から「乾燥おから」を生成・販売することにした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力付加価値の高い新たな機械の開発・製作を内製化することが必須の課題だった。
  • 納期・工程円筒状または円錐状の部材を外注しており、リードタイムが長かった。
  • 新製品・新技術自動洗浄機能付きの食材乾燥機を開発する必要があったが、当社の技術や設備は箱状・角状の部材製造に特化していた。
  • コスト・採算乾燥おからを製造するための乾燥機を導入したが、製造終了後の機械掃除や洗浄に多くの時間がかかっていた。

やったこと

1枚の鋼板を円筒状または円錐状に加工するベンディングロールマシンを導入した。大型の鋼板の加工が可能で、円筒曲げと円錐曲げのいずれにも対応できる。メーカー技術者立ち合いの下で試運転と加工テストを行い、期待どおりの品質と精度を確認した。

  • 加工機ベンディングロールマシン

新しい製品・サービス:自動洗浄機能付きの「洗える食材乾燥機」

事業の効果

部材を内製化できたため、外注先との打ち合わせ時間がなくなり、納品までのリードタイムを短縮できた。設備機能に制約がかからず、今後の新製品開発の幅が広がった。コスト面では従来の約半分にまで削減でき、売上も順調に伸びている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決外注依存による課題を認識し、ベンディングロールマシンで内製化してリードタイムを短縮、新製品開発の幅を広げたと具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性海外への販売拡大に対応する体制構築が目的とされるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は事例文から読み取れない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    豆腐関連の食品機械の設計・製造から事業を拡大し、付加価値の高い新機械の内製化が必須課題だと書かれているが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    海外への販売拡大に対応する体制構築が目的とされるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は事例文から読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存による課題を認識し、ベンディングロールマシンで内製化してリードタイムを短縮、新製品開発の幅を広げたと具体的に書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    コストがこれまでの約半分に削減され売上も順調に伸びたと書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    メーカー技術者立ち合いで試運転と加工テストを行ったと書かれているが、人材や事務処理体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    洗える食材乾燥機の開発やおからの乾燥販売など製品は示されているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    テスト加工品の品質確認や内製化体制の整備までの流れは書かれているが、中長期の検証や具体的なスケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    食品機械の中でも洗える食材乾燥機という独自製品の開発が書かれるが、市場の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    食品ロス削減やSDGsへの貢献が企業情報に示されるが、国が補助する波及効果や雇用創出は事例では具体的に書かれていない。

  • 費用対効果2

    コストが約半分に削減されたとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    食品ロス削減への取り組みは書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献についての記述は乏しい。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    食品ロス削減を目的とした乾燥事業への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    香川県高松市の企業として農産物の乾燥事業を展開するが、地域の雇用や成長を牽引する記述は読み取れない。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。