ものづくり補助金平成28年度製造業香川県

第4次産業革命型技術を活用した、新型分電盤の生産体制の革新

一光電機株式会社

この事例のポイント

  • 新型分電盤は従来型より穴開け個数が格段に多くなり、板金加工工程の穴開け加工およびタップ加工に大きな負荷がかかることが見込まれた。
  • 穴開け加工、バーリング加工、タップ加工から成る一連の加工を自動的かつ連続的に行える、ロボット機能を有したタレットパンチプレス機EMK3612M2を導入した。
  • ロボット機能付きタレットパンチプレス機の導入により、穴開け加工から一連の加工までが連続して行えるようになり、生産性と品質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名一光電機株式会社
所在地香川県 高松市
業種電気機械器具製造業
技術分野機械制御,情報処理,精密加工
従業員数76人
設立1961年

事業の背景

同社は、分電盤設置工事のしやすさと仕様変更の容易さを特徴とする新型分電盤の開発に取り組んでいた。新型分電盤は従来型と比べて穴開け個数が格段に多く、板金加工の穴開け加工・タップ加工に負荷がかかることが見込まれていた。そのため、穴開け加工の生産性と品質が鍵となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力新型分電盤は従来型より穴開け個数が格段に多くなり、板金加工工程の穴開け加工およびタップ加工に大きな負荷がかかることが見込まれた。
  • 品質・精度加工精度と加工品質を向上させることが必要だった。
  • 生産能力生産性を向上させて安定供給できる生産体制を構築することが課題だった。

やったこと

穴開け加工、バーリング加工、タップ加工から成る一連の加工を自動的かつ連続的に行える、ロボット機能を有したタレットパンチプレス機EMK3612M2を導入した。大きなサイズの鋼板にも連続した一括加工ができるようになり、大幅な生産性向上を実現した。既存のCAD/CAMシステムの加工データベースに加工ごとの加工結果を反映して加工条件を更新する仕組みにより、どんな人でも最適な加工条件で加工できるようにした。加工機管理システムを導入し、現有のベンダー機とあわせてIoTネットワーク環境を構築した。各加工機から稼働実績データや加工進捗データを自動収集し、稼働状況と加工内容を見える化した。

加工機タレットパンチプレス機 EMK3612M2
ソフト加工機管理システム

新しい製品・サービス:新型分電盤

事業の効果

ロボット機能付きタレットパンチプレス機の導入により、穴開け加工から一連の加工までが連続して行えるようになり、生産性と品質が向上した。IoTによる加工機の稼働・進捗の見える化で、緊急注文時の割り込み加工の判断も速やかに行えるようになり、受注対応力が強化された。リードタイムも短縮され、品質向上、生産性向上、リードタイム短縮を実現した新しい生産体制が構築できた。工程管理や会計管理も滑らかになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    新型分電盤の生産体制強化が取組の背景として書かれているが、過去の取組との一貫性を示す記述は少ない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    アジア諸国からの問い合わせや分電盤の認知度向上に触れるが、市場動向と自社の強みを比較した記述は見当たらない。

  • 課題の認識と解決4

    穴開け加工の生産性と品質が課題と明示され、タレットパンチプレス機とIoT導入で解決を図る計画が具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1年目1,128,138千円から5年目1,398,944千円までの売上目標が示されており、数字で目標が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    2年目以降の毎年1名の新規採用予定と作業者の技術向上への取組がうかがえるが、体制の詳細は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    新型分電盤の特徴として工事のしやすさと仕様変更の容易さが書かれるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋4

    5カ年計画として年度ごとの採用、認知度向上、周辺需要開拓、海外進出の方向性が時期順に示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    新型分電盤の認知度向上に努める必要があると書かれ、普及度が低い可能性がうかがえるが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    生産性向上、リードタイム短縮、品質向上の成果は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献4

    IoT技術で加工機の稼働データを取り込み、生産管理システムと連携して管理会計を自動化する取組が具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    IoTや第4次産業革命型技術の活用は書かれるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及2

    香川県高松市の所在地と地域企業としての記述はあるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

売上目標は1年目の1,128,138千円から5年目の1,398,944千円とし、受注増加に伴い2年目以降は毎年1名を新規採用する予定である。営業面では2年目までは新型分電盤の認知度向上に努め、3年目以降は周辺需要も開拓する。アジア諸国からの問い合わせも増えており、将来的には海外進出も視野に入れている。

事業者の声

私たちは、一光電機(株)を通じ安全と安心をお届けします

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。