ものづくり補助金平成30年度製造業愛媛県

中食市場の拡大に伴う豚唐揚げの包装工程の刷新と柔軟な製品サイズへの対応

キドフーズ株式会社

成果1か月最大生産量 118,800袋→216,000袋

この事例のポイント

  • 取引先から月40,000袋の追加生産を求められているが、処理能力は現在118,800袋で対応できていない。
  • 包装能力の向上と柔軟な製品サイズへの対応のため、包装機TSV-530BV型を導入した。
  • 1か月最大生産量 118,800袋→216,000袋。投入工程が自動化されたことで、投入工程の担当者1名が不要となり、その人員を計量工程に回して生産量を増やせるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名キドフーズ株式会社
所在地愛媛県 内子町
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数50人
資本金1,000万円
設立1989年

事業の背景

1978年に創業し、仕事を通じて従業員・取引先・お客様に幸福をもたらすことを経営理念としている。近年は地域貢献の一環として障害者の積極的な雇用も行っている。強みは顧客満足度向上から実現する他社より安い低価格提供と小ロット受注への対応で、中食市場の拡大に伴い取引先から少量包装の要請がある。現在100,000袋を販売しており、雇用を継続するには安定した生産数量と受注量の確保が必要とされている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力取引先から月40,000袋の追加生産を求められているが、処理能力は現在118,800袋で対応できていない。
  • 生産能力計量・手渡し工程の非効率が処理能力の制約になっている。
  • 品質・精度製品の約2%で包装不良が発生しており、その低減が課題になっている。

やったこと

包装能力の向上と柔軟な製品サイズへの対応のため、包装機TSV-530BV型を導入した。機械商社「ミサキ」と設備メーカー株式会社トーヨーパッケンと連携し、設備導入時の操作および技術指導を受けながら事業を遂行した。導入機はベルトコンベア式で、計量後の唐揚げをベルトコンベアに置けば自動的に投入・包装されるため、手渡しおよび投入工程が不要になった。

加工機包装機 TSV-530BV型

事業の効果

  • 1か月最大生産量 118,800袋→216,000袋
  • 包装不良発生率 2%→0.3%

投入工程が自動化されたことで、投入工程の担当者1名が不要となり、その人員を計量工程に回して生産量を増やせるようになった。ナイロンの均一なローラー回転により、ナイロンの折れ曲がりや密封不良が減少した。経営面では付加価値額と経常利益が大幅に増加し、賃上げも実施できた。導入設備の投資回収期間は3年となる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    中食市場の拡大や取引先からの少量包装要請を背景に、包装工程の刷新を掲げているが、過去の取組との連続性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    他社より安い低価格提供と小ロット受注対応という強みを挙げ、取引先からの月40,000袋追加要望に結びつけて記述している。

  • 課題の認識と解決5

    処理能力118,800袋に対し月40,000袋の追加要望があり、計量・手渡し工程の非効率を課題として特定し、216,000袋への能力向上で解決している。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    最大生産量216,000袋、生産余力116,000袋、不良率0.3%以下、投資回収期間3年など数値目標と見込みが具体的に示されている。

  • 事業を進める体制3

    機械商社と設備メーカーと連携し導入時の操作・技術指導を受けたと書かれているが、社内の体制や人材配置の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    少量包装の取引先要請や中食市場拡大を需要の根拠とし、200g製品の増加見込み25%など顧客ニーズの裏付けがある。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の増加見込みや5年後の3名雇用計画は示されるが、導入スケジュールや課題解決の進め方の記述は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    豚唐揚げの包装工程の刷新が主題で、分野の普及度や高付加価値化について明示する記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    障害者の雇用維持や中食市場の拡大による新たな雇用創出(3名)に触れているが、波及効果の記述は限定的。

  • 費用対効果4

    投入工程担当1名の不要化、生産余力116,000袋、投資回収期間3年などから費用対効果の見込みが読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    ベルトコンベア式の自動投入は省力化技術だが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献の記述はわずかにうかがえる程度。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    中食市場の拡大に対応する取組とあるが、日本経済の構造転換に資するという記述はわずかにうかがえる程度。

  • 地域経済への波及3

    愛媛県内子町の工場で地域貢献と障害者雇用を掲げ、地域の雇用維持に触れているが、地域特性の活用は具体性が薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

取引先の要望から200g製品は3年後まで約25%の増加を見込み、その後も年10〜15%程度の増加が見込まれる。その他の容量の製品も年約1%の増加を見込む。中食・外食市場の拡大で豚唐揚げ以外の受注も増えており、5年後までに3名の新規雇用を計画している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。