ものづくり補助金平成30年度製造業長崎県

デジタル自動カンナ機の導入による生産性アップ&魅力アップ&売上アップ

有限会社シロタニ木工

成果対応可能な材料幅 450mm→600mm

この事例のポイント

  • 木を削るカンナ掛けの工程は作業効率が悪かった。
  • デジタル自動カンナ機を導入した。
  • 対応可能な材料幅 450mm→600mm。作業時間が短縮され生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社シロタニ木工
所在地長崎県 雲仙市
業種家具・装備品製造業
技術分野デザイン,情報処理,精密加工
従業員数10人
資本金500万円
設立1966年

事業の背景

有限会社シロタニ木工は、オリジナルの木製家具・建具の製造・販売と、直接請負の住宅・店舗の新築・リフォーム工事の2事業を中心に展開している。木造の技術の継承を第一に、毎年新しい商品を1つ作ること、世の中にないオンリーワン商品を作ることにこだわったものづくりに取り組んできた。平成19年4月には敷地内に木製家具ギャラリー「KO-SHA」を開設し、デザイン性豊かな商品を幅広く紹介している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力木を削るカンナ掛けの工程は作業効率が悪かった。
  • 品質・精度既存のカンナ機は一部アナログで職人の感覚に頼るため、熟練者と若手で技術力の差が出て、品質にもムラがあった。
  • コスト・採算既存のカンナ機は幅450mmまでしか対応できず、主流の600mm材では300mm材を2枚貼り合わせる必要があり、廃材・ロスが多かった。

やったこと

デジタル自動カンナ機を導入した。新機械は600mm幅での対応が可能となり、従来の450mm幅の制約を解消した。若手の職人でも簡単に操作でき、誰が行っても高品質の加工ができるようになった。切削加工が改善されたことで、次の研磨作業も時間が短縮された。以前は2人の職人を必要とした作業を1人で行えるようになった。

事業の効果

  • 対応可能な材料幅 450mm→600mm
  • 作業人数 2人→1人

作業時間が短縮され生産性が向上した。若手でも高品質の加工ができ、品質が向上した。継ぎ目のない加工と廃材の発生抑制が可能になり、材料ロスが減った。デジタル化をきっかけに熟練者と若手の交流が増え、職人同士の絆が深まったことも大きな成果となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決既存カンナ機の作業効率の悪さや品質のムラ、廃材・ロスという課題が具体的に示され、デジタル自動カンナ機で600mm対応・1人作業化する解決策が書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性既存カンナ機が幅450mmまでで600mm材に対応できず廃材が多いという自社の弱みはうかがえるが、市場や競合の状況は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    木製家具・建具の製造を継続してきた経緯と、毎年新商品を作る方針は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    既存カンナ機が幅450mmまでで600mm材に対応できず廃材が多いという自社の弱みはうかがえるが、市場や競合の状況は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    既存カンナ機の作業効率の悪さや品質のムラ、廃材・ロスという課題が具体的に示され、デジタル自動カンナ機で600mm対応・1人作業化する解決策が書かれている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標3

    作業時間の短縮や生産性向上は述べられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    若手職人が操作できる体制や熟練者との交流は読み取れるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    オリジナル木製家具とギャラリーでの紹介は読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由を整理した記述はわずかにうかがえる程度。

  • 事業化までの道筋2

    今後は労働環境の改善や雇用獲得に取り組むという方向性はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    世の中にないオンリーワン商品を作る方針はうかがえるが、導入機械の分野の普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用2

    地域の木造技術の継承や雇用の獲得に触れており、波及効果がわずかにうかがえるが、国が補助する理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果3

    廃材発生抑制や職人2人から1人への省人化は読み取れるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    デジタル自動カンナ機の導入で若手と熟練者の交流が生まれたことは読み取れるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    雲仙市の地域で木工家具を製造し、木造技術の継承を担う点は読み取れるが、地域経済成長への牽引は具体的に書かれていない。

今後の展望

作業時間の短縮と生産性の向上が可能になったため、今後は従業員の労働環境の改善に取り組む。会社の利益を従業員に還元し、仕事とプライベートの両方が充実する体制を作ることで、雇用の獲得につなげたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。