ものづくり補助金平成30年度建設業大分県

こだわるスーパー大工!SDGsへの認識!四面自動鉋盤導入による生産性向上

藤丸建設有限会社

成果作業効率 3回→1回

この事例のポイント

  • 構造材の加工は重量物を扱うため、職人の身体的負担が大きかった。
  • 契約期間内の竣工・引き渡しに向け、大工作業の効率を上げる四面自動鉋盤を導入した。
  • 作業効率 3回→1回。一回の加工作業で四方の側面を切削できるようになり、作業効率が大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名藤丸建設有限会社
所在地大分県 大分市
業種総合工事業
従業員数30人
資本金300万円
設立1993年

事業の背景

藤丸建設有限会社は創業50年を超える木造住宅会社で、大分県産の無垢材を95%以上使い、長期間の自然乾燥にこだわった家づくりを行っている。新型コロナの影響下でも、住宅ローン減税の再延長やグリーン住宅ポイント制度などの政策により住宅業界は回復の見込みがあるとされる。また在宅時間の増加で家づくりへの関心も高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力構造材の加工は重量物を扱うため、職人の身体的負担が大きかった。
  • 人手・技能複数人が必要だった機械の操作・管理を、少人数で行える体制にしたかった。
  • 生産能力従来の二面自動鉋盤では3回の加工工程が必要で、作業効率が低かった。

やったこと

契約期間内の竣工・引き渡しに向け、大工作業の効率を上げる四面自動鉋盤を導入した。四面自動鉋盤は材木の上下左右四方向の側面を一度の作業で切削でき、従来の二面自動鉋盤で3回必要だった加工が1回に集約されるため、作業効率は1/3に縮小できる計算になる。過大切削防止装置、左立軸の昇降、下軸の上下調整、全体安全カバーなど機能も多く、導入を決めた。自然乾燥で生じる縮みや歪みを、構造材を真四角に仕上げる工程で鉋がけしている。

加工機四面自動鉋盤

事業の効果

  • 作業効率 3回→1回

一回の加工作業で四方の側面を切削できるようになり、作業効率が大きく向上した。重量のある構造材を扱う職人の身体的負担も軽減された。これまで複数人が必要だった操作・管理が1人でできるようになり、生産性も大きく向上した。機械化により持ち前の技術力に磨きをかける環境も整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業50年超の業歴と、無垢材・自然乾燥・珪藻土などの自然素材住宅へのこだわりが一貫して書かれ、事業の軸は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大分県産無垢材95%以上、珪藻土による調湿・消臭、コロナ禍での在宅時間増への言及から強みと外部環境の関係はうかがえるが、競争優位の具体的な比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    大工作業の効率化が課題として書かれるが、高付加価値化や成長につながる事業計画の具体は書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業効率1/3への縮小という数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    魁棟梁と称される3人の匠や若手育成への取組が書かれ、人材面の体制はうかがえるが事務処理能力の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    天然素材の家づくりに共感する顧客が増えていること、30〜40代への広がり、VRバーチャル展示場の開設が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の遂行スケジュールや中長期の課題検証は書かれておらず、展望が概略的にとどまる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    自然素材住宅という分野の中で、無垢材・珪藻土・高性能断熱など高水準の仕様を取り入れている点はうかがえるが、高価格化の数字はない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域材の利用や雇用への言及がわずかにうかがえるが、波及効果や国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    作業効率が1/3に縮小、1人で操作可能になったと書かれるが、投入額に対する付加価値増加の数字はない。

  • イノベーションへの貢献2

    CO2削減やSDGsの取組、太陽光発電などが書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルでの地域貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大分県産材を使う地域密着の木造住宅事業である点は読み取れるが、地域経済の成長への貢献は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

機械化で作業効率が高まった分、職人が技術力を磨き、使命感をもって高品質の家づくりに取り組んでいくことが期待される。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。