ものづくり補助金平成24年度鳥取県

建設機械用高機能、高信頼性マルチコントロールバルブの研究開発

株式会社ウメカワ

成果真直度を大幅に改善した(具体的な数値の記載なし)。

この事例のポイント

  • 油圧切替部の精度(真円度・円筒度)の技術を確立することが課題である。
  • 部品を組み付けた状態でのマシニングセンター加工方法を確立し、真直度を大幅に改善した。
  • 真直度を大幅に改善した(具体的な数値の記載なし)。マシニングセンターでの加工方法の確立により真直度が大幅に改善し、スプール穴の高精度加工技術が確立された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウメカワ
所在地鳥取県 西伯郡大山町
業種はん用機械器具・生産用機械器具・業務用機械器具製造業
技術分野めっき
設立1960年

事業の背景

1960年に大阪府堺市で自動車部品の加工・製造として創業し、平成12年に現在の株式会社ウメカワとして鳥取県大山町に分離独立した。機械加工に特化し、建機用のコンパクト型油圧システム製品も手がけている。建設機械は低燃費化と操作フィーリング向上が求められ、より高性能なマルチコントロールバルブの必要性が高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度油圧切替部の精度(真円度・円筒度)の技術を確立することが課題である。
  • 生産能力低燃費化のためのコンペンスプール追加により、スプール穴の個数が増え、限られた空間に多くのスプール穴を高精度で加工する必要が生じた。
  • 新製品・新技術操作フィーリング向上のため、スプール穴の高精度化が求められている。

やったこと

部品を組み付けた状態でのマシニングセンター加工方法を確立し、真直度を大幅に改善した。ホーニングのツールには、フロントガイドとバックガイト部を設けた仕様のツールを新たに作製した。超音波洗浄機でスプールやスプール穴のミクロン台のクリアランス部を洗浄し、清浄度・コンタミレベルを改善した。スプール穴の仕上げ(バリ取り)には内視鏡を導入し、細部まで詳細な検査を可能にした。さらに脱脂・塗装処理施設を建設し、危険物の資格取得や消防施設の許可を経て、機械加工から塗装、検査まで一貫して対応できる体制を整えた。

新しい製品・サービス:ホイールローダー用のKML35Bとパワーシャベル等の油圧バルブを、機械加工からホーニング、塗装、組立、運転試験まで自社で完了して納品する一気通貫の生産体制。

事業の効果

  • 真直度を大幅に改善した(具体的な数値の記載なし)。

マシニングセンターでの加工方法の確立により真直度が大幅に改善し、スプール穴の高精度加工技術が確立された。試作品は顧客から高い評価を受け、ホイールローダー用KML35Bは建機メーカーから量産移行の承認を得て本格的な量産対応を開始することになった。一方で、機械加工、バリ取り、ホーニング、組立、運転試験の各工程の工数が当初想定より膨らんでおり、工程の合理化を進めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決真円度1μ・円筒度1.5μなど課題を数値で示し、一気通貫の製造体制で塗装まで内製化する解決策を具体的に述べている。
  • 4
    事業を進める体制社長以下4名の体制と、危険物資格取得や技術者育成を行った旨が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、量産移行の承認を得たという事実のみがうかがえる。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1960年創業から機械加工に特化し油圧製品へ展開した経緯があり、一貫性はうかがえるが経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    建設機械の低燃費化・操作フィーリング向上という外部要請と高精度加工技術への言及はあるが、競争優位の定量的な比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    真円度1μ・円筒度1.5μなど課題を数値で示し、一気通貫の製造体制で塗装まで内製化する解決策を具体的に述べている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、量産移行の承認を得たという事実のみがうかがえる。

  • 事業を進める体制4

    社長以下4名の体制と、危険物資格取得や技術者育成を行った旨が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客は建機メーカーで量産移行承認を得た点は読み取れるが、選ばれる理由の整理は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    KML28Aの塗装量産化課題と新たな対応検討に触れているが、スケジュールや解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    建機用マルチコントロールバルブの高精度加工で、同分野で高水準の品質を備えた部品を提供する点はうかがえる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    新たな需要の確保や雇用への言及がわずかにうかがえるが、国が補助する理由の記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されておらず、わずかにうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献2

    内視鏡や超音波洗浄機の導入など検査の高度化は書かれているが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    建設機械の低燃費化への対応が述べられ、国内の一気通貫製造体制への転換がわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    鳥取県大山町での地域拠点化はうかがえるが、地域経済成長を牽引する具体的な数値や効果は書かれていない。

今後の展望

KML28Aについては塗装などの量産化に向けた課題があり、新たな対応を検討中である。一気通貫の生産体制により今後の需要拡大が本格化しつつある。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。