多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社ファデコ
| 事業者名 | 株式会社ファデコ |
|---|---|
| 所在地 | 島根県 安来市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 57人 |
| 資本金 | 4,950万円 |
| 設立 | 1972年 |
同社は直径3mmのシャフトなど小径シャフトを生産しており、パソコンや家電製品のハードディスクに使われるほか、特に欧州の自動車メーカーのミッション内のギヤシャフトにも使われている。従来から受注しているDCT用モーターのギヤシャフトは、この数年で生産が2倍以上に増加した。納入先メーカーの製品は米国市場でも認められ、今後も更なる増加が予想されている。
抱えていた課題
やったこと
切削工程で行っていたローレット加工を切削から転造加工に切り替えるため、NC転造機と研削盤を追加し、各機械が連動する工程に改善した。転造加工と仕上げ研削の工程にオートローダーを設置して完全自動化を図った。転造では研磨代の確保、転造下径での盛り上げ量の調整ができないこと、歪の発生という3つの課題が生じ、様々な加工条件を試した。最終的にダイス(転造用治具)とワークのピッチを故意にずらすことで課題を解消し、精度の確保にもつながった。さらに研磨仕上げで用いる定寸装置が最終製品に傷を付けたため、その対策も行った。
転造加工機と研削盤による加工工程を確立し、仕上げ工程まで自動化したことで完全な自動化工程が完成した。これにより、切削後の仕上げを人が行っていた頃に比べて生産量の安定性が高まった。仕上げを担っていた人員は、人が必要な工程へ配置転換できた。今回加工対象となったギヤシャフトは更なる増産が予想されており、24時間稼働による対応も見込めるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
従来受注のDCT用ギヤシャフトが数年で2倍以上に増え、今後も増加が見込まれると書かれ、既存事業との連続性はうかがえる。
米国市場でも製品が認められ、欧州車向けの増産が予想されると書かれ、外部需要と自社の強みの関係が一部読み取れる。
仕上げを人手で行い増産に対応できないという課題を示し、完全自動化で増産可能な工程を構築したと具体的に書かれている。
付加価値額や賃上げに関する目標値は書かれておらず、増産の方向性がわずかにうかがえるだけである。
転造工程の条件出しに時間がかかり完成が遅れたと書かれ、体制と遂行の状況が一部読み取れる。
顧客は欧州自動車メーカーとあるが、製品価値や選ばれる理由を整理した記述はわずかにうかがえるだけである。
転造の課題(剥離・バリ・歪)に対しダイスとワークのピッチをずらす対策で解消した経緯が書かれ、課題解決の方法は具体的に読み取れる。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
ギヤシャフトの普及度や分野内の高付加価値化について記述はなく、転造加工の新分野性がわずかにうかがえる程度である。
米国や欧州の自動車向け需要増加に触れるが、国が補助する理由を示す波及効果や雇用創出の記述は少ない。
人員増加ではコストが厳しいと書かれ、省人化による効率化の方向性はうかがえるが、費用対効果の数値は示されていない。
切削から転造への工程改善と自動化が書かれるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。
公開情報では判断できません。
島根県安来市の企業であることは示されるが、地域特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は読み取れない。
機械で行うべき工程と人が行うべき工程の分離を進めることで、同社のさらなるポテンシャル拡大が期待できる。
今後更に求められる精度及び信頼性・コスト・納期を満足させ当社技術の一つの強みとして、本事業の成果を生かし続けたいと思います。
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。