ものづくり補助金平成24年度岡山県

高速マシニングセンタ導入と3D造形プリンタの活用による低コスト金型の開発と短納期化

株式会社新生工業

成果新型マシニングセンタの導入で加工時間が約50%短縮した。

この事例のポイント

  • 順送金型の受注拡大には製作時間の短縮による短納期が求められるが、既存のマシニングセンタは加工速度に問題があり製作に時間を要していた。
  • 平成26年1月に新型マシニングセンタと3Dプリンタを導入した。
  • 新型マシニングセンタの導入で加工時間が約50%短縮した。新型マシニングセンタの導入で加工時間が約50%短縮し、生産数が増加した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社新生工業
所在地岡山県 岡山市
業種はん用・生産用・業務用機械器具製造業
技術分野発酵
従業員数25人
資本金1,000万円
設立1982年

事業の背景

同社は昭和57年の創業以来、自動車部品のプレス用金型の設計・製作を手がけ、平成28年5月に新社屋が完成し移転した。順送金型は構造が複雑で海外では製作が難しく、国内でも製作可能な金型メーカーは限られ、実績のある企業に受注が集中している。取引先の自動車部品メーカーから増産とコスト低減の要求があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力順送金型の受注拡大には製作時間の短縮による短納期が求められるが、既存のマシニングセンタは加工速度に問題があり製作に時間を要していた。
  • 人手・技能金型の設計は図面やCAD画面を見て想像で行うため、完成後に強度不足などが判明し修正に時間を要していた。

やったこと

平成26年1月に新型マシニングセンタと3Dプリンタを導入した。新型マシニングセンタの主軸回転数は旧型の約2.3倍で、加工速度は1.5倍になり、高精度加工を実現した。切削工具に超硬ドリルを使用でき、高硬度材料の加工も可能になった。強度不足の可能性がある部品は事前に3Dプリンタで試作し、金型として使えるかを検討して取引先と打ち合わせを行い、完成後の修正時間を削減した。さらに超硬ドリルが最適に使えるよう加工条件を確立した。

  • 加工機新型マシニングセンタ高速マシニングセンタ3Dプリンタ
  • その他超硬ドリル

事業の効果

  • 新型マシニングセンタの導入で加工時間が約50%短縮した。
  • 主軸回転数 1倍→2.3倍
  • 加工速度 1倍→1.5倍

新型マシニングセンタの導入で加工時間が約50%短縮し、生産数が増加した。加工精度も向上し、超硬ドリルの使用で加工速度と精度がさらに増している。3Dプリンタにより金型の修正時間が削減され、工具の耐久性も優れている。高品質の順送金型の生産性が向上し、売上も目標通り伸びている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    付加価値・賃上げの目標主軸回転数が旧型の約2.3倍、加工速度1.5倍、加工時間約50%短縮と具体的数字がある。付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    波及効果・雇用自動車部品メーカーの量産に欠かせない金型と述べられるが、波及効果や雇用創出などの国が補助する理由は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    自動車部品向けプレス金型の設計・製作という既存事業の延長で、順送金型の短納期化・受注拡大を目指す位置づけは読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先からの増産とコスト低減要求や、国内で製作可能な企業が限られる点に触れ、強みを示唆している。ただし自社の強みの定量的裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決3

    加工時間・修正時間の課題を挙げ、高速マシニングセンタと3Dプリンタで対処する流れは読み取れる。事業計画の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標4

    主軸回転数が旧型の約2.3倍、加工速度1.5倍、加工時間約50%短縮と具体的数字がある。付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質で低コストの順送金型を取引先の増産・コスト低減要求に応える、という価値と顧客ニーズは示されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の加工速度・精度向上や3Dプリンタによる事前検証の進め方は示されるが、中長期の検証やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    順送金型は海外では製作が難しく国内でも製作可能な企業が限られると書かれ、高付加価値分野であることがうかがえる。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    自動車部品メーカーの量産に欠かせない金型と述べられるが、波及効果や雇用創出などの国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    加工時間約50%短縮や売上が目標通り伸張とあるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dプリンタによる事前検証や高速加工機の導入など先端的な設備活用は読み取れるが、地域や業界全体へのイノベーションへの言及は薄い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    岡山市の企業であることはわかるが、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する内容は書かれていない。

今後の展望

高品質で低コストの順送金型の短納期化を実現し、受注拡大を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。