多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社山本製作所
成果ドライアイスショットブラスト洗浄を廃止
| 事業者名 | 株式会社山本製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県 東広島市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | プラスチック成形加工 |
| 従業員数 | 86人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1979年 |
株式会社山本製作所は広島県東広島市に本社を置くプラスチック製品製造業者である。ポリアセタール(POM)などエンジニアリングプラスチックの成形を行っており、POMは金型が汚れやすく、ドライアイスによる金型洗浄を頻繁に必要としていた。受注部品は重要保安部品に指定され、高い物性強度と外観品質が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
新工法であるガスベント・ハングリー射出成形法を可能とする電動式制御成型機を導入した。射出前にシリンダー内の揮発性ガスを排出する仕組みで、金型への汚れ付着を防ぐ。新たな射出成形加工方法の調査、試作による金型汚れの確認(10,000ショットで汚れ発生なし)、成形機メーカーの選定と仕様検討、シリンダーメーカーとのシリンダー仕様検討を行った。その後、各設備の発注・製作・設置と動作確認・試作・量産を進め、性能試験で製品外観と製品強度の安定を確認した。
| 加工機 | ガスベント・ハングリー式電動射出成形機(電動式制御成型機) |
|---|---|
| 加工機 | シリンダー(ガスベント・ハングリー式用) |
新しい製品・サービス:新開発の植物樹脂材料による鏡面金型成形(塗装レス)
ガスベント・ハングリー式射出成形機の導入により、ドライアイスショットブラスト洗浄を廃止し、金型洗浄のコストを削減した。外観品質の要求レベルを確保でき、品質リスクが低減した。金型洗浄が不要となって収益性が改善した。新開発の植物樹脂の鏡面金型による成形で塗装レスを可能にし、新製品の受注が拡大した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
重要保安部品の受注を背景に射出成形機を導入し事業拡大を目指すとあるが、過去の取組との関係や経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。
POMの金型汚れという課題を挙げ、他社ではできない高難度加工製品の受注に言及しているが、市場動向と自社の強みの分析は薄い。
金型のドライアイス洗浄の廃止、コスト削減、品質リスク低減といった課題と目標が具体的に示され、解決手段との対応が読み取れる。
収益性の改善や売上拡大を目標にしているが、数値目標は示されておらず、実現可能性の根拠も薄い。
1台目導入の失敗リスク覚悟や性能試験の実施にはふれているが、人材や事務処理体制についての記述はうかがえる程度。
重要保安部品の物性強度と外観品質の要求に応えるという顧客ニーズと、10,000ショットで汚れなしという根拠が示されている。
試作、成形機メーカー選定、発注、設置、動作確認、量産という工程が段階的に示され、1台目の失敗リスクにも言及している。
公開されている事例からは読み取れません。
POMの金型汚れ対策として新工法を導入し、植物樹脂の鏡面金型塗装レスで高難度加工を実現するなど、高付加価値化が読み取れる。
自動車部品業界での新規分野進出や社会貢献への言及はあるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な数字は示されていない。
金型洗浄の廃止と洗浄コストの削減、2台目で23台中10台に導入したという数字から、費用対効果の一端が読み取れる。
植物由来樹脂を地場で初めて成形したことはうかがえるが、サプライチェーン全体への貢献については触れられていない。
公開されている事例からは読み取れません。
地場で植物由来樹脂の成形に成功したと記されており地域性はうかがえるが、地域の雇用や経済成長への波及は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
平成26年に2台目を導入し、現在は23台中10台がこの成形機になっている。製法特許を2件取得し、高難度加工製品の受注を拡大している。今後は自動車業界に限らず幅広い分野へ進出する方針である。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃