車載モーター用ステーターの巻線とはんだ付けの自動化及び連動化
車載モーター用ステーターの巻線と溶接(はんだ付け)を連続工程とするため、自動機や治具を試作・開発した。
藤田鉄工株式会社
成果設備導入前に比べて1年後の平成26年度の売上高が2倍となった
| 事業者名 | 藤田鉄工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山口県 周南市 |
| 業種 | 一般機械器具製造業 |
| 技術分野 | 発酵 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1977年 |
大型精密機械の加工を主力とし、設計・製造から組立までを一貫して手がけていた。リーマンショック後、機械製造業界は前年同月比で価格が大きく下落する厳しい状況となった。自動車製造工程で、車のボディを搬送する治具を炭素繊維製にして軽量化する計画があることが分かった。
抱えていた課題
やったこと
「CNC複合旋盤」(①580mm、φ1,025mmまでの丸物加工が可能)を導入し、炭素繊維を素材とする製品の市場投入を図った。導入前に、自動車製造会社に搬送治具を納入している大手プレス加工メーカーと、炭素繊維製搬送治具の試作品を納めて評価してもらうことを取り決めた。工具メーカーに来社してもらい、山口県産業技術センター、やまぐち産業振興財団等の専門家も同席のもと、社内で炭素繊維加工講習会を実施した。まずフライス加工で炭素繊維加工の技術を習得した。設備導入後は、NCデータを作成して加工時間短縮の検証を行い、炭素繊維製搬送治具の試作品とシリンダーロッドを製作して効果を検証した。
新しい製品・サービス:炭素繊維製搬送治具
炭素繊維製品の売上が設備導入前に比べて1年後の平成26年度に2倍となった。炭素繊維製搬送治具の試作品は大手プレス加工メーカーで評価を得て、その後の受注につなげることができた。製造工程が3から1工程に減り、加工時間は55%削減された。製造コストも下がり、売上総利益率は10%から50%に上がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
2008年の大型精密機械加工機導入を起点に、炭素繊維加工へと強みを延ばしており、過去の設備投資と一貫した事業の延長線上にある。
西日本最大クラスの角物加工機と長尺丸物加工を組み合わせ、自動車搬送治具という市場ニーズに炭素繊維製品で応えている点が強みの活用として読み取れる。
リーマンショック後の価格下落という課題を認識し、高付加価値ワークと高効率化を目指す方針を明確にしている。
炭素繊維製品の売上を1年後に2倍、製造工程を3から1に減らし加工時間55%削減、売上総利益率10%から50%とする実績が示されている。
専門家同席の講習会や産業技術センターとの連携、NCデータ作成など、技術習得に向けた体制が具体的に記載されている。
大手プレス加工メーカーと協議し試作品の評価を得て、その後の受注につながった点から顧客ニーズの裏付けが読み取れる。
フライス加工から習得を進める段階的な手順と、工具摩耗課題への工具メーカー対応など、課題解決の方法が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
炭素繊維の加工を機械部品で手がける点は新素材の高付加価値化として位置づけられ、同分野で高水準の価格向上(利益率向上)を示している。
自動車製造工程の軽量化ニーズに応える新素材加工であり、炭素繊維の導入による製造現場の波及効果が示唆される。
加工時間55%削減、売上総利益率の10%から50%への改善など、設備投資に対する費用対効果の高さが数字で示されている。
3DCADやCAMの導入計画は触れられているが、地域やサプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は記述が薄い。
炭素繊維という成長が見込まれる新素材分野へ進出し、航空機や自動車向け製品に広げている点が構造転換に沿う。
山口県周南市の地域企業として精密機械加工を続け、地域の製造業の強みを活かしながら売上増を実現している。
今後さらなる生産性向上のため、3DCAD/CAMや非接触3次元測定機を導入した。次は現場作業の見える化を計画しており、技能の伝承と現場改善を進める。
上手くいっている人がいれば上自分となにが違うのかを冷静に見比べて、良いものは積極的に取り入れる
公式の事例集より(原文のまま)
車載モーター用ステーターの巻線と溶接(はんだ付け)を連続工程とするため、自動機や治具を試作・開発した。
羽根回転によるせん断力とミル機能を一体化した微細化装置の試作・開発に取り組んだ。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。