ものづくり補助金平成24年度徳島県

コロニーカウンターの開発

株式会社オプトピア

この事例のポイント

  • 自動計測機器の普及には、安価と簡便性が課題となっている。
  • 市販のスキャナーとPCを活用し、培地フィルム上のコロニーを計測するソフトを開発した。
  • 市販のスキャナーとパソコンの組み合わせで、安価で操作が簡単なコロニーカウンターをシステム化することができ、事業化への足がかりができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社オプトピア
所在地徳島県 徳島市
業種情報サービス業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数31人
設立1993年

事業の背景

当社は、H24年度にNTT-ATクリエイティブ株式会社と徳島県立工業技術センター、徳島大学と共同で「異物測定システム」を開発した実績がある。本事業はこの異物測定の仕組みをコロニーに置き換えて商品化するものである。主力製品は檀家・信者管理システムと、クラウド(レンタルサーバ・ホスティング)サービスである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算自動計測機器の普及には、安価と簡便性が課題となっている。

やったこと

市販のスキャナーとPCを活用し、培地フィルム上のコロニーを計測するソフトを開発した。異物測定システムのアルゴリズムを応用し、隣接したコロニーの分離と気泡の検出を、徳島大学及び徳島県立工業技術センターの助言を受けながら改良した。培地フィルムはJNC製「サニ太くん」と3M製「ペトリフィルム」を選定し、培養条件を確立した。6種類の培地シート(サニ太くんの一般生菌・大腸菌群・大腸菌・大腸菌群、ペトリフィルムの一般生菌・大腸菌群・大腸菌・大腸菌群)で培養し、目視とコロニーカウンターのカウント結果を比較して信頼性を評価した。改良ソフトのWeb提供方法は当社で構築した。

検査測定市販スキャナー
その他PC
ソフトコロニー計測ソフト

新しい製品・サービス:コロニーカウンター

事業の効果

市販のスキャナーとパソコンの組み合わせで、安価で操作が簡単なコロニーカウンターをシステム化することができ、事業化への足がかりができた。サニ太くん培地シートでは良好な結果が得られた。ペトリフィルム培地シートについては、アルゴリズムの見直しを行い、今後さらに改善に取り組む。スキャナーの制御を行えるようにしたことで、新機種にもプログラムを改造せず対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去に異物測定システムを共同開発した実績があると書かれているが、経営戦略上の位置づけは記載がない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    安価と簡便性を優位性とすると書かれているが、市場規模や競合との比較など外部環境の具体的な記述が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    自動計測機器の普及課題(安価と簡便性)を認識し解決策を示しているが、売上や付加価値の数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    徳島大学・徳島工業技術センターの助言を受けて改良すると書かれ、外部連携の体制は読み取れるが、社内の人材や事務体制は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    安価と簡便性が優位性と示され、食の安全や労働力不足が需要の背景として挙げられているが、顧客ターゲットは明確でない。

  • 事業化までの道筋3

    ソフト改良、web提供、信頼性確認の工程は書かれているが、スケジュールや期間の記載がない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    コロニー計数の自動化機器は普及度が低いとうかがえるが、市場での認知度や高付加価値化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    食の安全の高まりや労働力不足に言及しているが、経済波及効果や雇用創出への言及はない。

  • 費用対効果2

    安価で簡便な機器の提供は示されているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    市販スキャナーとPCを使い、web提供も想定しているが、サプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県の企業で徳島県立工業技術センターと連携していることはうかがえるが、地域の雇用や成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

スキャナー制御の汎用化及びコロニー検出率のさらなる向上を図るソフトウェアの開発に重点をおき、事業化を計画している。食の安全の高まりや労働力不足の現状を考えると、ビジネスチャンスは広がっていくと考えている。海外需要も見込まれるため、メニュー、メッセージ及びログを英語に切り替えられるようにした。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。