ものづくり補助金平成24年度香川県

高品質・高効率なおしぼりサービス、生産体制の構築

タイヨウ株式会社

成果A社による調整後、翌日の製造ロスは前日比で約9割減少した。

この事例のポイント

  • おしぼりの品質向上が課題となっていた。
  • おしぼりの三つ折り工程に新しい機械を導入した。
  • A社による調整後、翌日の製造ロスは前日比で約9割減少した。導入機械の調整後、翌日の製造ロスは前日比で約9割減少したが、数日後には前日比で7割程度に増加し、その後も増加傾向が見ら…

事業者のプロフィール

事業者名タイヨウ株式会社
所在地香川県 香川県高松市
業種繊維工業
技術分野切削加工
設立1906年

事業の背景

創業は明治39年、香川県高松市で洗濯店として始まり、現在は貸おしぼりや紙おしぼりなどを中心に事業を展開している。おしぼり業界では布おしぼりの占める割合が年々減少しており、四国最大のシェアを持つ同社でも出荷本数と売上が年々減少している。主要コストである重油の価格は高騰を続けている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度おしぼりの品質向上が課題となっていた。
  • 生産能力製造ロスの削減が課題となっていた。
  • コスト・採算主要コストの重油価格が高騰し、顧客への価格転嫁を余儀なくされていた。

やったこと

おしぼりの三つ折り工程に新しい機械を導入した。機械は、コンベア上におしぼりを置くと右、左の順にエアで吹き上げて三つに折るものである。仕様書を作成し、エアで吹き上げて折る技術を持つ機械メーカーA社から見積もりを取って選定した。導入機械の設置後、約2日で試運転を開始し、良品が製造できることを確認して納品を完了した。

事業の効果

  • A社による調整後、翌日の製造ロスは前日比で約9割減少した。

導入機械の調整後、翌日の製造ロスは前日比で約9割減少したが、数日後には前日比で7割程度に増加し、その後も増加傾向が見られたため、微調整が必要であることがわかった。コンベアのどの位置におしぼりをセットしても巻きの良いおしぼりを製造でき、製造ロスも大幅に削減できることが実証された。従業員が調整の仕方を覚えたことで、計画通りの製造ロス削減と品質向上が現実的になった。また、価格を見直さずに良質なおしぼりを提供でき、既存取引先からの信頼維持と顧客層の拡大が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    費用対効果製造ロスが前日比約9割減、良品の安定供給と記載があり、投資効果を具体的な数値で示している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標製造ロスは前日比約9割減と書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標設定はうかがえる程度である。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    布おしぼりの出荷本数・売上の減少と重油高騰が背景として書かれ、三つ折り工程の改善が課題解決の文脈で示されているが、過去の取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    紙おしぼりへの切替や四国最大のシェアに触れ、市場環境と強みは読み取れるが、競争優位性を数値で示す記述は少ない。

  • 課題の認識と解決3

    重油価格高騰による製造原価上昇と三つ折り工程の課題が認識されているが、高付加価値化や成長につながる計画の数値は書かれていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    製造ロスは前日比約9割減と書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標設定はうかがえる程度である。

  • 事業を進める体制3

    プロジェクトリーダーを中心に現場担当や従業員へ聞き取りを行い、従業員が調整方法を習得した記述がある。体制の具体性は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    良品の安定供給と価格を変えない品質提供が顧客の信頼につながると述べられ、ターゲットは飲食店や医療施設等と示されている。

  • 事業化までの道筋3

    試運転後の製造ロス増加を受け、従業員による微調整の習得で対応する方針が示され、課題解決の方法は読み取れる。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    布おしぼりの割合は減少傾向とあり、同分野での高付加価値化を図る記述はわずかにうかがえる程度である。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用2

    地域の事業者として雇用や波及効果に触れる記述は乏しく、国が補助する積極的理由はわずかにうかがえる。

  • 費用対効果4

    製造ロスが前日比約9割減、良品の安定供給と記載があり、投資効果を具体的な数値で示している。

  • イノベーションへの貢献2

    エアで吹き上げる新しい機械の導入は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は記述がない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    香川県高松市の地域企業として布おしぼりを製造する点は読み取れるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は薄い。

今後の展望

布おしぼりから紙おしぼりへ切り替える顧客が増える中、市場競争力のある布おしぼりを製造できる目途が立った。価格見直しを行わずに良質なおしぼりを提供することで、既存取引先からの信頼に加え顧客層の広がりも期待でき、新しい市場の開拓も視野に営業を展開する予定である。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。