シラス(火山灰)を用いた微小な高強度バルーンの試作開発
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
株式会社峯陽
| 事業者名 | 株式会社峯陽 |
|---|---|
| 所在地 | 長崎県 諫早市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 動力伝達 |
| 従業員数 | 94人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1948年 |
近年、鋳造業では製作が容易な形状や材質の製品が海外から調達されるケースが増えている。国内の鋳造メーカーが生き残るには、薄肉で形状が複雑な技術的優位性のある製品を効率良く短納期で製造することが課題となっている。鋳造業は製品ごとに模型(金型または木型)が必要なため、リピート品の量産は短納期対応が比較的可能だが、初品や少ロットの試作は工期短縮が課題である。また、鋳造業界の取引価格はkg単位の重量基準であり、軽量化を進めると単価が下がるという矛盾を抱えている。
抱えていた課題
やったこと
3次元CADデータをベースに模型製作、鋳造、加工の各プロセスを構築し検証した。3次元計測機を製造現場で活用できるかを検証し、製品図を3D-CAD化して試作品と形状を比較した。図面を3D化したモデルと実際の試作品を細部まで比較することで、修正の要否と修正が必要な場合の詳細データを確認できた。比較結果をもとに模型を修正し、再度試作品と製品図を比較して、全ての形状が規格内にあることを確認した。さらに、模型から試作までの期間がこれまでよりどの程度削減できたかを検証した。
新しい製品・サービス:3Dプリンターによる新たな模型づくりを研究している。3Dプリンターで成形したプラスチック等の模型を型枠で固めた後、加熱等によりプラスチックを溶解させ、そこに金属を流し込んで、複雑な形状で小型の製品を単体から小ロットで製造する。
試作の寸法傾向をデータとして蓄積し、鋳造の方案作成に反映しつつある。これを繰り返すことで初品の寸法精度が次第に改善され、模型の修正回数や修正時間が削減できれば、短納期化をさらに加速できることが分かった。3Dプリンターによる新たな模型づくりを通じて、単体から小ロットの製造も可能になり、エネルギー分野や宇宙・航空分野への新規進出も期待される。製品の高度化による業容拡大も期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
鋳造業の短納期化と薄肉・複雑形状分野への注力は読み取れるが、過去の取組との連続性を示す記述は薄い。
海外調達増加と薄肉・複雑形状の優位性に触れ、発電プラント用ステンレス部品等をターゲットとするが、強み・弱みの定量的な裏付けは乏しい。
試作工期の課題を示し、模型製作から試作までの期間を半減、工期30%短縮という目標と3次元計測による検証フローが具体的に記載されている。
工期30%短縮と期間半減の目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現根拠も限定的。
事業者概要に従業員数94人とあるが、補助事業を遂行する人材や体制の具体的な記述はほぼない。
薄肉・複雑形状で精度を要する製品をターゲットとし、少ロット化・短納期化という顧客ニーズへの対応が明示されている。
3D-CAD化、模型製作、鋳造、加工の各プロセス構築と検証の流れ、修正回数削減の見通しが段階的に示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
薄肉・複雑形状の鋳造品は他社との差別化分野とされるが、高付加価値化・高価格化の水準を示す数値は書かれていない。
海外調達増加への対応や発電プラント・舶用過給機市場への参入など地域・産業面の意義はあるが、雇用や波及効果の数字は乏しい。
試作期間半減・工期30%短縮という効果目標はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
3次元計測機と3次元データによる製品検証、3Dプリンターを用いた新たな模型づくりなど先端的デジタル技術の活用が具体的に書かれている。
エネルギー分野や宇宙・航空産業への新規進出の可能性に触れるが、構造転換への位置づけは限定的。
長崎県諫早市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域成長への記述はほぼない。
ターゲットはマーケットは発電プラント用ステンレス部品と舶用過給機である。短納期化が実現すれば、国内及び近隣諸国の市場への参入も現実的となる。対象分野は薄肉で寸法・形状の精度が求められる製品であり、国内でも収益性が期待でき、市場拡大とシェア獲得が見込まれる。
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
医師、患者、医療機器販売業者から既存機器の課題や改良点を聞き取り、その内容をもとに開発仕様を作成した。
流動解析ソフトウェアを応用し、要素分割の最適化と演算処理の高速化により、局所部位ごとの収縮率の解析完了までの時間を24時間にすることを目標…
効果:金型の測定時間 8時間→3時間