ものづくり補助金平成24年度熊本県

バルク貯槽20年検査、交換・廃棄作業支援システムの開発

株式会社エイムテック

この事例のポイント

  • バルク貯槽の検査・交換・廃棄は法手続きや安全対策に精通した作業が必要で、「知らない」「見落とし」「気付かない」が起きないようにすることが課題だった。
  • パソコンとタブレットで使う「バルク貯槽作業支援システム(BWS)」を開発した。
  • BWSを利用することで、バルク貯槽の交換・廃棄作業における事故ゼロを目指す。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エイムテック
所在地熊本県 熊本市
業種業務用機械器具製造業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数21人
資本金6,100万円
設立2001年

事業の背景

当社は温度補正を自動で行うガス漏洩検査機を世界で初めて開発し、その後も経済産業省の委託開発事業でバルク貯槽ガス回収システムを開発するなど、ガス業界に貢献する技術開発を行ってきた。全国で26万基のLPガスバルク貯槽が設置されており、製造後20年で検査・交換・廃棄が義務化されることで、年平均2万基規模の作業が後年に生じる。バルク貯槽は重量物で大量のLPガスを貯蔵しているため、不注意が大事故につながるおそれがある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能バルク貯槽の検査・交換・廃棄は法手続きや安全対策に精通した作業が必要で、「知らない」「見落とし」「気付かない」が起きないようにすることが課題だった。
  • 納期・工程製造後20年で検査・交換・廃棄が義務化され、年平均2万基規模の作業が発生するため、多くの業者が対応に苦慮する見込みだった。

やったこと

パソコンとタブレットで使う「バルク貯槽作業支援システム(BWS)」を開発した。期限確認や事前の現地調査から、許可・申請手続き、作業計画作成、費用検討、交換前の段取り、作業当日の運搬・解体、報告書作成までを、作業手順解説、書類作成、スケジュール確認、情報共有の機能で支援する。教育用動画も作成した。当初のシステムは動作が重かったため、エクセルベースのネイティブアプリに作り変え、使い方はそのままに反応速度を高め、バージョンアップも容易にした。現在は試験運用中である。

新しい製品・サービス:バルク貯槽作業支援システム(BWS)

事業の効果

BWSを利用することで、バルク貯槽の交換・廃棄作業における事故ゼロを目指す。今後は周知・普及活動に力を入れて取り組む。また、全国から集まった事例やノウハウを取り入れてバージョンアップを行い、最新の情報を提供していく計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性ガス漏洩検査機やバルク貯槽ガス回収システムの開発など、過去のガス関連技術の取組を継続して本件につなげている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性全国26万基の設置と年間2万基の検査・交換需要という外部環境を示し、ガス業界の状況に合わせた支援システムとしている。
  • 4
    課題の認識と解決知らない・見落とし・気付かないの発生防止という課題を示し、システムで解決しアフターフォローで継続改善する計画がある。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員21人の記載のみで、事業遂行の体制や担当の役割分担は具体的に書かれていない。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    ガス漏洩検査機やバルク貯槽ガス回収システムの開発など、過去のガス関連技術の取組を継続して本件につなげている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    全国26万基の設置と年間2万基の検査・交換需要という外部環境を示し、ガス業界の状況に合わせた支援システムとしている。

  • 課題の認識と解決4

    知らない・見落とし・気付かないの発生防止という課題を示し、システムで解決しアフターフォローで継続改善する計画がある。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    従業員21人の記載のみで、事業遂行の体制や担当の役割分担は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    対象はガス業者と需要家で、年間2万基の交換需要と事故ゼロという狙いは示されているが、選ばれる理由は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    試験運用中、1月の正式販売開始、以後のバージョンアップと周知活動の予定が時期つきで示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    設置20年後の検査・交換は業界初の経験とされ、対応が難しい分野への取組として示されている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    LPガスの安全供給と事故ゼロという公益性はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記載はない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値増加、生産性向上の数値が示されず、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献3

    パソコンとタブレットを用いたデジタル支援ツールで、ネイティブアプリ化により反応速度を改善している。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    ガス保安業務の安全確保が主題で、市場成長分野への進出や構造転換との関係は記述されていない。

  • 地域経済への波及2

    熊本市の本社所在地は記載されるが、地域特性を活かした付加価値や雇用創出の記述はない。

今後の展望

試験運用を経て、1月に正式な販売開始を予定している。導入後も、現場の事例や法律改正に対応して随時バージョンアップを行う。

業種と困りごとが近い成果事例

岡山県平成24年度

多品種小ロット、短納期の生産体制を実現

生産工程を改善するため、高性能の研磨設備を2台導入し、消耗品・部品を共通化するとともに、1台に不具合が生じても生産に影響が出ないようにした。

効果:塗装の乾燥時間 2日→0.67日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。