ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

印刷素材を選ばない新たな塗装技術活用による高品質・低コストな印刷技術の確立

協業組合ユニカラー

成果レンチキュラー名刺の製造コスト 100%→20%

この事例のポイント

  • 特殊印刷は様々な印刷素材への対応が求められるが、従来の設備では対応できる素材が限られていた。
  • 汎用性の高い印刷機能を備え、広範な印刷素材に対応し、当組合が取り組む「竹紙」にも対応する機能を組み込んだ多用途印刷機を導入した。
  • レンチキュラー名刺の製造コスト 100%→20%。導入した印刷機により生産コストが大幅に下がり、レンチキュラー名刺やクリアファイルのコストダウンが実現した。

事業者のプロフィール

事業者名協業組合ユニカラー
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種印刷・同関連業
技術分野発酵
従業員数64人
資本金2,880万円
設立1974年

事業の背景

当組合は特殊印刷技術を強みとし、他社との差別化を目指してきた。特殊印刷は発注企業のイメージアップや独自性の発揮に役立ち、企業に受け入れられつつある。金属、布地、合成樹脂フィルムに加え、ブリキ、ガラス、セロハン、塩化ビニル、ポリエチレンなどへの印刷も可能となり、今後成長が期待される分野とされている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力特殊印刷は様々な印刷素材への対応が求められるが、従来の設備では対応できる素材が限られていた。
  • コスト・採算レンチキュラー名刺やクリアファイルはコストダウンが課題であった。
  • 品質・精度従来の印刷物では消費者に訴求しにくかった高級感や多用途性を、特殊印刷で十分に打ち出す必要があった。
  • その他作業現場での揮発性有機溶剤の飛散・充満による労災事故(胆管癌)のリスクを低減する必要があった。

やったこと

汎用性の高い印刷機能を備え、広範な印刷素材に対応し、当組合が取り組む「竹紙」にも対応する機能を組み込んだ多用途印刷機を導入した。多様な印刷を可能とする特殊な塗布機能を持つ設備を導入し、カードやクリアファイルへの印刷を高品質かつ低コストで可能にした。導入した印刷機のシステムは2,500を超える印刷素材に対応し、「竹紙」に対応するようカスタマイズした。洗浄には揮発性有機溶剤を全く使用しない仕様とし、作業現場への飛散・充満を防いで従業員の健康に配慮した作業環境を整備した。

事業の効果

  • レンチキュラー名刺の製造コスト 100%→20%

導入した印刷機により生産コストが大幅に下がり、レンチキュラー名刺やクリアファイルのコストダウンが実現した。これにより販売価格を引き下げ、市場の需要を大きく喚起することを目指している。特殊印刷の対応素材が広がり、他の印刷事業者との差別化が実現した。さらに溶剤を使用しない洗浄により、従業員の健康面に配慮した作業環境を整備できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    付加価値・賃上げの目標今後5年間で販売実績を約6倍に増やす目標が数字で示されており、実現可能性の根拠は具体的には書かれていない。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けクリアファイル、レンチキュラー名刺、セキュリティ対応カードなど対象製品が具体的に挙げられ、コストダウンによる選ばれる理由も示されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値特殊印刷は高級感や多用途性で訴求でき、ガラスやセロハン等への印刷が可能になった分野と書かれ、同分野で差別化を図る内容が読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制補助事業の実施体制や人材、事務処理能力についての記述は見当たらず、わずかに従業員数64人という情報のみがうかがえる。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    特殊印刷を得意としてきた経緯と、差別化を図る目的が書かれており、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明確に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    2,500を超える印刷素材に対応し、他の印刷事業者との差別化が実現できたとあり、強みは読み取れるが市場動向の分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    コストダウンが課題だったことと、レンチキュラー名刺で従来比80%のコストダウンが可能になったことが書かれており、課題認識と効果は読み取れる。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標4

    今後5年間で販売実績を約6倍に増やす目標が数字で示されており、実現可能性の根拠は具体的には書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    補助事業の実施体制や人材、事務処理能力についての記述は見当たらず、わずかに従業員数64人という情報のみがうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    クリアファイル、レンチキュラー名刺、セキュリティ対応カードなど対象製品が具体的に挙げられ、コストダウンによる選ばれる理由も示されている。

  • 事業化までの道筋2

    中長期の遂行方法やスケジュールは今後5年間の販売目標程度しか書かれておらず、課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    特殊印刷は高級感や多用途性で訴求でき、ガラスやセロハン等への印刷が可能になった分野と書かれ、同分野で差別化を図る内容が読み取れる。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    成長分野として期待されると述べられているが、経済波及効果や雇用創出の具体的な記述はわずかにうかがえる程度である。

  • 費用対効果3

    レンチキュラー名刺で従来比80%のコストダウンと、販売実績6倍の目標が示されており、費用対効果の方向性は読み取れるが投入額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献2

    竹紙への対応や洗浄に揮発性有機溶剤を使わない点は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確ではない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島の協業組合が竹紙に対応する取組を進めると書かれており、地域特性への言及はあるが、地域経済の牽引までは示されていない。

今後の展望

クリアファイル、レンチキュラー名刺、セキュリティ対応カード、アルミ蒸着ラベルについて積極的な営業展開を進め、今後5年間で販売実績を約6倍に増やすことを目標としている。

  • 目標:販売実績 1倍→6倍

業種と困りごとが近い成果事例

静岡県平成24年度

NCマイクロブラスト装置による高速部品加工

加工環境の影響を取り除くため、装置を環境管理ブースで覆い、天候などの外部要因に左右されない構造とした。

効果:エア消費量 609立方メートル→175立方メートル

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。