ものづくり補助金平成24年度沖縄県

真空ミキサー新規導入による品質向上及び地域ブランド商品の開発

株式会社三倉食品

この事例のポイント

  • より効率よく製造できる機械の導入を検討していた。
  • ものづくり補助金を活用して新型の生麺製造機械を導入した。
  • 新型機の導入により水の投入が自動化され、製品のムラが少なくなって品質が均質化した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三倉食品
所在地沖縄県 西原町
業種食料品製造業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数60人
資本金2,000万円
設立1973年

事業の背景

同社は沖縄のそばの生麺を従来から製造しており、沖縄そばの生麺は人気が高い。同社は麺の製造だけでなく、沖縄食材を扱う商社的な役割も果たしており、県産品の積極的な活用による地域ブランドの確立も考えていた。既存商品にひじき、シークワーサー、カボチャなどを練り込んだ商品を新型の製造機械で作れば、生産効率化と地域ブランド確立の二つが実現するとされた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力より効率よく製造できる機械の導入を検討していた。
  • 品質・精度従来は水をバケツで計量していたため誤差が出ることがあり、製品にムラがあった。
  • 人手・技能人の手を経て製造していたため衛生面に課題があった。
  • 新製品・新技術県産品を活用した地域ブランドを確立したいと考えていた。

やったこと

ものづくり補助金を活用して新型の生麺製造機械を導入した。新型機では水がタンクから直接機械に入るようになり、人がバケツで計っていた工程が不要になった。粉をひく工程を真空中で行えるようになり、品質向上に貢献している。人の手を経なくなったことで衛生面も向上した。

  • 加工機真空ミキサー新型生麺製造機

新しい製品・サービス:ひじきを練り込んだ質の高い麺、ひじきをセットにした鉄分豊富な焼きそば、糖質の少ないヘルシーそば(病院食向け)。

事業の効果

新型機の導入により水の投入が自動化され、製品のムラが少なくなって品質が均質化した。人の手を経なくなったことで衛生面も向上した。真空中での粉砕により品質が上がり、従業員の意識も変わったという。新商品として、ひじきを練り込んだ麺や鉄分豊富な焼きそば、糖質の少ないヘルシーそばの開発を進めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    地域経済への波及西原町の沖縄県産品を練り込んだ地域ブランド麺を展開し、与那原そばの知名度を活かして地域の食材と経済を結びつけている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性県外で知名度の高い「与那原そば」ブランドと、沖縄食材を扱う商社的役割という自社の強みを活かし、県産素材の麺で差別化している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けひじき・シークワーサー・カボチャなど県産素材を練り込んだ麺を顧客ターゲットとし、「他社にはできない」商品として差別化が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げに関する具体的な目標数値は記載がなく、実現可能性を判断する材料が薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    従来から生麺を製造しており、新型機械導入で効率化を図る流れは既存事業の延長として一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県外で知名度の高い「与那原そば」ブランドと、沖縄食材を扱う商社的役割という自社の強みを活かし、県産素材の麺で差別化している。

  • 課題の認識と解決3

    計量の誤差や手作業による衛生面の課題を認識し、タンク直結化や真空化で均質化と品質向上を実現する計画になっている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げに関する具体的な目標数値は記載がなく、実現可能性を判断する材料が薄い。

  • 事業を進める体制2

    従業員の意識が変わったとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はほとんどない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ひじき・シークワーサー・カボチャなど県産素材を練り込んだ麺を顧客ターゲットとし、「他社にはできない」商品として差別化が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    ひじき入り焼きそば商品化や糖質控えめの病院食向け開発など、導入機械を活かした開発の進め方が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    ひじき・シークワーサー・カボチャ入りの麺やヘルシーそばなど、一般的でない県産素材を使った高付加価値商品を展開している。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    沖縄の県産品活用による地域ブランドの確立という地域経済への貢献が示されている。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は記載されておらず、評価が弱い。

  • イノベーションへの貢献3

    県産食材を活用した商品開発で、地域の食材生産者と連携する地域ブランドのサプライチェーン形成に寄与する可能性がある。

政策面5.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及5

    西原町の沖縄県産品を練り込んだ地域ブランド麺を展開し、与那原そばの知名度を活かして地域の食材と経済を結びつけている。

今後の展望

「与那原そば」ブランドの沖縄そば麺で県外でも知名度の高い同社は、県外への販路と商品開発力を活かし、さらに沖縄らしさにあふれた商品作りを進めていく。

事業者の声

他社ではできないこと

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。