SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和6年度製造業新潟県

熱処理炉を電気式の真空浸炭炉に替え、太陽光も導入

トップ工業株式会社

成果事業所全体のCO2排出量を、現状の1,215t-CO2/年から1,065t-CO2/年へ12.3%減らす計画である。

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この事例のポイント

  • 熱源をLPGから電気に替え、雰囲気ガスの燃焼もなくして排出を抑える。
  • 屋根の空きスペースに太陽光発電を置き、発電分をすべて工場で使う。
  • 処理能力の低下は、1回に処理する数を増やして補う。
  • 暖房の早めの停止やフィルター清掃など、費用のかからない運用改善も組み合わせた。

事業者のプロフィール

事業者名トップ工業株式会社
所在地新潟県
業種金属製品製造業
相談先株式会社イースリー

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 熱処理でCO2が多く出ていた熱処理の熱源にLPGを燃やし、処理装置内の雰囲気ガスにもメタノールを燃やしていたため、排出が多かった。屋根には太陽光を置ける広さがあったが、使えていなかった。

やったこと

  1. ダイレクト真空浸炭炉への更新ベルト式の連続熱処理装置を、電気加熱でチッ素とアセチレンを使う真空浸炭炉に替えた。特許を持つ浸炭ソフトで最適な処理条件を決められ、浸炭の処理時間も短くなる。
  2. 工夫:処理能力の補い方連続式より処理能力は下がるため、チャージ数を増やして補う。
  3. 太陽光発電の導入工場屋根に太陽光発電システムを新設し、発電の全量を自家消費して購入電力を減らす。
  4. 空調の運転時間短縮暖房は終業の15〜30分ほど前に止めて残った熱を使い、フィルター清掃で埃詰まりを防いで省エネ効果を保つ。

補助金を使った経費

  • ダイレクト真空浸炭炉太陽光発電設備経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 真空浸炭炉の更新によるCO2削減量は73t-CO2/年で、エネルギーコストは増える見込みである。
  • 太陽光発電の導入で、CO2を71t-CO2/年、エネルギーコストを5,889千円/年減らす。
  • 空調の運転時間短縮で、CO2を6t-CO2/年、エネルギーコストを205千円/年減らす。
  • 事業所全体のエネルギーコスト削減額は約474万円/年である。
  • 主要システム系統の排出量は228t-CO2/年から77t-CO2/年へ、66.1%減る。
  • 屋根のパネルが直射日光を遮り、室内の冷房効果が上がって電力量の削減につながる。

事業者の声

弊社の経営課題の1つである脱炭素経営において、熱処理工程をLPGから電化への燃転、及び再生エネルギーの使用は、企業としての環境への配慮と品質向上、そして弊社社員への作業負担軽減という重要な施策として位置付けておりました。

新潟県の金属製品製造業
出典・注記

相談先と計画づくり

民間の専門家株式会社イースリー

今後の展望

2030年は設備の高効率化と電化で、事業所全体の排出量を2025年比12.3%減らす目標である。2050年に向けては、燃料転換や再エネ設備の拡大、再エネ電力の購入でさらなる削減を図る。

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