母の茶屋を継ぎ、地域を代表する土産菓子を開発

大杉茶屋

成果店の動線が良くなり、高齢の方や子ども連れの来店が増えた。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • コロナで先が見えないなか、客足の戻りと営業許可の引き継ぎ制度を機に承継した。
  • 顧客、知名度、立地の良さをそのまま引き継げた。
  • 商工会議所の支援で、食の専門家から道具やレシピの助言を受けた。
  • 県の産業支援機関に地区の商圏分析を頼み、商品構成や価格を考える材料にした。

事業者のプロフィール

事業者名大杉茶屋
所在地滋賀県
業種茶屋(飲食・土産品販売)
従業員数3人

事業の経緯

滋賀県で、母が営んできた茶屋を継いだ。母が78歳になり、数年前から承継を考えていたが、コロナで経営の見通しが立たず、交代の時期を決めかねていた。

2021年から飲食店の営業許可を引き継ぐ形で申請できるようになり、客足も戻りつつあった。

そこで、まず飲食店として事業を継ぎ、店を改装して菓子製造にも取り組める体制を整えることにした。承継後はSNSでの発信やキャッシュレス決済にも取り組んだ。

地区を代表する土産菓子を開発し、売上を伸ばすことをめざしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 承継の時期経営者の母が78歳になり、数年前から承継を考えていた。コロナで経営の見通しが立たず、交代の時期を決めかねていた。

やったこと

  1. 営業許可を引き継いでの承継2021年から飲食店の営業許可を引き継ぐ形で申請できるようになり、客足も戻りつつあったことから、まず飲食店として事業を継いだ。店を改装して菓子製造にも取り組める体制にし、コロナ前の水準まで立て直すことをめざした。
  2. 店舗の改装新商品の開発に向けた設備の導入と業務の効率化のために店を改装した。作業の動線を見直し、店内のレイアウトを工夫して、トイレも設けた。
  3. 新商品の試作自身でデザインした型を機械メーカーで作り、焼成機を入れてメーカーの研修で焼成の技術を学んだ。従業員向けの練習会や試食会を開き、味や食感、中身の感想を集めた。新商品の名前と店名の商標登録も済ませた。
  4. 専門家の助言と商圏分析地元の商工会議所の支援で、食の専門家から製菓道具の卸業者や菓子の製造業者を紹介してもらい、道具や原料、レシピの助言を受けた。パッケージや個包装は専門家に相談し、県の産業支援機関には地区の商圏分析を頼んだ。
  5. 冷蔵ショーケース新商品を冷蔵で保管し、見せて売るため、店内に冷蔵ショーケースを置いた。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 作業の動線が良くなり、業務を効率よく進められるようになった。
  • 店内が使いやすくなりトイレも設けたことで、足の悪い高齢の方や子ども連れの方の来店が増えた。
  • 機械の導入で、店で作るオリジナル商品の量産と販売ができるようになった。
  • 一定の技術を身につければスタッフも製造に関われるようになり、安定した雇用の土台ができた。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的78歳の母からの承継で数年前から時期を検討し、営業許可の引き継ぎ制度を機に承継した経緯が具体的で、目的と必要性が明確である。
  • 4
    計画の具体性と体制店舗改装、型の作成、焼成機の研修、従業員の試作会、商標登録、専門家への相談と段階が具体的に示され、実現可能な計画となっている。
  • 4
    事業の継続顧客・知名度・立地を引き継ぎ、スタッフが製造に関われる体制で安定した雇用の土台を作るなど、承継後の継続と成長の基盤が具体的である。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    78歳の母からの承継で数年前から時期を検討し、営業許可の引き継ぎ制度を機に承継した経緯が具体的で、目的と必要性が明確である。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    店舗改装、型の作成、焼成機の研修、従業員の試作会、商標登録、専門家への相談と段階が具体的に示され、実現可能な計画となっている。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    新商品の量産・販売体制を整え、コロナ前の水準への立て直しをめざすとしており、売上増加の見込みが読み取れる。ただし具体的な金額目標は書かれていない。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    顧客・知名度・立地を引き継ぎ、スタッフが製造に関われる体制で安定した雇用の土台を作るなど、承継後の継続と成長の基盤が具体的である。

事業者の声

既存事業による一定数の顧客の確保、知名度、立地条件の良さをそのまま引き継げたことは経営上大きなメリットと言える。コロナ禍が収束しつつある状況の現在では少しずつではあるが観光客も増加し、土産物の需要も増えてきた。SNSでの発信による宣伝効果やキャッシュレス対応など、承継後に変えてきたことが集客につながってきている。新商品の開発に当たってはこれまでの販売経験から感じ取ったことを活かし、秋の行楽シーズンに向けて準備を整えて宣伝と販売の軸になることを期待している。

滋賀県の茶屋(飲食・土産品販売)(従業員3名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

相談先と計画づくり

商工会議所

飲食店として継いだうえで、店を改装して菓子製造にも取り組める体制にする方針を整理した。地区を代表する土産菓子を開発し、販売の軸にすることを目標にした。

今後の展望

パッケージの準備を進め、保存期間を延ばせるよう成分分析と包装の機材も整えて、菓子製造業の許可を取る予定である。SNSやウェブサイト、チラシで宣伝し、まず店頭での販売で土産として定着させたい。

地元で採れる植物や農産物を使った季節限定の商品も考えている。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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