小規模事業者持続化補助金製造業岩手県専門家確認済み

長年の趣味を仕事にして創業し、ルアーの工房と量産体制を整える

クマタニトラスト

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名クマタニトラスト
所在地岩手県
業種ハンドメイドルアーの製造・販売、釣り具メーカーの営業代行
相談先普代商工会、日本政策金融公庫

この事例のポイント

  • 創業支援を依頼した商工会から県の補助金を提案され、事業計画書づくりや申請、クラウドファンディングまで支援を受けた。
  • 県の補助金とクラウドファンディングで工房を設け、持続化補助金と公庫の融資で機材・設備を拡充した。
  • 月20個程度だった生産が月100個程度に増え、ルアーの製造・販売と営業代行の両方を軌道に乗せた。

事業の経緯

ハンドメイドルアーの製造・販売と釣り具メーカーの営業代行を行う。

代表は、釣り好きの父の影響でルアーフィッシングに没頭し、ルアーを自作する楽しさに気付いた。地元の村役場に就職したが釣り業界への思いが募り、2019年に退職して創業した。

商工会の支援で県の補助金とクラウドファンディングを使って工房を設け、2020年には持続化補助金と公庫の融資で機材・設備を拡充して、月100個程度を作れる体制にした。営業代行も6社に増え、2022年度に初の黒字化を達成した。

事業の内容

  1. 課題:趣味を仕事にする創業代表は、釣り好きの父の影響もあり、小学生の頃からルアーフィッシングに没頭し、ルアーを自作する楽しさに気付いた。大学卒業後は地元に恩返ししたいという思いもあり村役場に就職したが、釣り業界への憧れや未練が募り、2019年に退職して釣り業界での創業を決意した。
  2. 取り組み:ルアーの製作と営業代行創業後は、村役場の退職金と、既存の釣り具メーカー3社から受託した営業代行業務による収入を、ルアーの製作費用に充てていた。
  3. 課題:製造環境の整備に必要な資金本格的なルアー製作には、製造環境の整備にまとまった資金が必要だと判断した。資金調達を始めとした創業に関する知識がなかったため、2019年に普代商工会に創業支援を依頼した。
  4. 取り組み:県の補助金とクラウドファンディングで工房を設置商工会は、岩手県の「さんりくなりわい創出事業費補助金」の活用を提案し、事業計画書の作成や申請手続きをサポートした。補助金の選考時の主な着眼点であった「資金調達の見込み」を満たすため、クラウドファンディングによる資金調達も支援し、設定金額40万円を3週間で達成した。同社が獲得した163万8千円の補助とクラウドファンディングで調達した40万円を活用し、本格的なルアー製作のための工房を設置した。
  5. 課題:作ってもすぐ売れてしまう生産量工房での生産は順調だったが、月に20個程度を製作してもルアーはすぐに売れてしまった。
  6. 取り組み:持続化補助金と融資で機材・設備を拡充さらなる量産化を決意し、2020年に「小規模事業者持続化補助金」を申請して採択された。あわせて日本政策金融公庫の融資も活用し、ルアー製作の機材や設備を拡充した。その結果、作業が効率化し、月に100個程度を生産できる体制を構築した。
  7. 取り組み:営業代行の拡大その頃には営業代行も6社に増加し、両事業共に軌道に乗せることに成功した。積極的に現場に繰り出し、釣り業界の関係者と情報交換をしてきたことが、ルアーの製造・販売にも良い影響を与えた。

補助金を使った経費

小規模事業者持続化補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置等費ルアー製作の機材・設備

事業の効果

  • 作業が効率化し、ルアーの生産が月20個程度から月100個程度の体制になった。
  • 営業代行が、受託していた3社から6社に増えた。
  • 県の補助金163万8千円とクラウドファンディング40万円で工房を設置できた。クラウドファンディングは設定金額40万円を3週間で達成した。
  • 4期目の決算となる2022年度に、初の黒字化を達成した。

審査項目とこの事例の合っていたところ

小規模事業者持続化補助金の審査項目(5項目中3項目が合致)直近の回(第19回)の採択率 47.2%(応募16,576件・採択7,819件)

◎①自社の経営状況分析の妥当性退職金と営業代行の収入を製作費に充てる状況から、設備資金の不足と生産の不足を課題としている。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 249件
◎②経営方針・目標と今後のプランの適切性営業代行で得た人脈を生かし、ルアーを量産して売る方針にした。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 249件
◎③補助事業計画の有効性機材と設備の拡充が、生産が追いつかないという課題に直結している。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 356件
—④積算の透明・適切性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.33
—デジタル技術の有効な活用公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.33

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

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小規模事業者持続化補助金製造業専門家確認済み

カスタマイズできるニット製品で、福祉市場に販路を広げる

sketch

成果事業開始から約半年間で、新規の取引店舗を4店舗程度獲得し、売上高が前年比33%程度増加している。

より細かなニーズがありカスタマイズが求められている福祉市場へ新たな販路を開拓するため、カスタマイズ可能なニット製の新製品を開発した。

事業者の声

営業経験のなかった私にとって、営業代行業務を行うのは色々と苦労もあったが、積極的に現場に繰り出し、釣り業界の関係者と情報交換をしてきたことがルアーの製造・販売にも良い影響を与えている。創業したことによる後悔は全くない。日々充実している。今後も釣りを通じて北三陸地域の魅力を発信していきたい。

岩手県のハンドメイドルアー製造・営業代行の事業者
出典

販路開拓の手段

  • 営業代行:釣り具メーカー3社から受託し、のちに6社に増えた。
  • 業界関係者との情報交換:積極的に現場に出向いて情報交換を重ねた。
  • 動画配信(構想):自社製品の使い方をPRする動画配信で情報発信する。

相談先と計画づくり

商工会普代商工会
金融機関日本政策金融公庫

商工会に創業支援を依頼し、事業計画書の作成や申請手続き、クラウドファンディングによる資金調達の支援を受けた。

今後の展望

サブスクリプション方式の導入による売上げ確保や、自社製品の使い方をPRする動画配信による情報発信を構想している。発送などの業務が増えたため従業員の雇用を検討し、釣りを通じて北三陸地域の魅力を発信し、雇用創出でも地域に貢献したい考えである。

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