小規模事業者持続化補助金製造業兵庫県専門家確認済み

事業承継計画を整え、持続化補助金で販路を広げる

株式会社山尾工作所

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山尾工作所
所在地兵庫県
業種金型の設計・製造、金属部品のプレス加工
従業員数20人
資本金1,000万円
相談先稲美町商工会、税理士・社会保険労務士など、金融機関

この事例のポイント

  • 取引先から事業承継の計画書を求められたことをきっかけに、承継の準備に動き出した。
  • 商工会のセミナーと専門家派遣を使い、9回の面談で自社の情報を整理して、5年間の承継計画をまとめた。
  • 承継後は持続化補助金を活用した販路拡大や、新しい製造工程の開発など、次々と新しい取組に挑戦した。

事業の経緯

金型の設計・製造、金属部品のプレス加工を中心とした金属製品製造を営む企業。

1950年に創業し、1990年に現会長が引き継いだ。2008年頃から主要取引先に事業承継の見通しを問われていたが先送りにしていたところ、2018年6月に、早急に事業承継の計画書を提出して実行に移すよう強い要望を受けた。

商工会の事業承継セミナーに参加し、専門家派遣で面談を9回重ねて、5年間で承継を完了する計画書をまとめた。2019年6月に子息が社長に就任して承継を果たし、その後は持続化補助金を活用した販路拡大や経営革新計画の承認など、次々と新しい取組に挑戦して、2020年3月期の売上げは前期比15%増となった。

事業の内容

  1. 課題:取引先から事業承継を求められた金型の設計・製造、金属部品のプレス加工を中心とした金属製品製造を営む。1950年に現専務の父が創業し、1990年に現専務の夫である現会長が引き継いだ。単発型金型によるプレス加工や、順送金型プレス加工と自動機による各種加工を組み合わせた自社開発装置を駆使し、複雑な金属加工を得意とする。主要取引先はバイクメーカーや給湯器メーカーである。会長が60代後半に入った2008年頃、主要取引先の担当者から事業承継の見通しについて質問を受けた。その時点では明確な回答は避け、前年に入社して製造現場の見習中だった子息を紹介するにとどめた。その後、担当者から「会長が75歳頃に事業承継をできると良い」と話されたが、日頃の業務に追われる中、体力の衰えを感じつつも承継問題は先送りにしていた。2018年6月、ついに同取引先から、早急に事業承継の計画書を提出して実行に移すよう強い要望があった。
  2. 取り組み:商工会の支援で事業承継計画を策定会長は、子息にもう少しの期間、金型製作の技術習得に専念させたい思いもあったが、自身の年齢を考慮し、社長交代を決意した。しかし、何から手を付けるべきか思案していた。そんな折に、稲美町商工会主催の「事業承継セミナー」のチラシを見掛け、7月の同セミナーに参加して、事業承継に向けて必要な基礎知識を学んだ。セミナー後、同商工会の専門家派遣制度を活用し、専門家(税理士、社会保険労務士など)と1回約2時間の面談を合計9回実施して、事業承継計画に必要な自社の情報を整理した。この作業の中で、自社の強みや課題を洗い出し、自社の現状を客観的に評価、分析できたことも収穫であった。同年9月に5年間で事業承継を完了するための計画書をまとめ、10月に取引先へ提出した。取引先からは「これからも頑張るように」と激励され、「完成度の高い事業承継計画書」と評価を受けた。
  3. 取り組み:計画に沿った承継の実行同年12月、会長が命に関わる重篤な病気にかかり、専務と子息は動揺したが、計画書に従って事業承継の準備を粛々と進めることができた。2019年6月、子息が社長に、病気から回復した会長が会長に就任し、事業承継を果たした。
  4. 取り組み:承継後の経営革新と持続化補助金承継後、新社長は小規模事業者持続化補助金を活用した販路拡大や、新しい製造工程の開発に基づく経営革新計画の承認を得るなど、次々と新しい取組に挑戦した。その結果、2020年3月期決算では売上げが前期比15%増を達成した。その後、新型コロナウイルス感染症の影響で一時業績が落ち込んだが、事業承継を機に金融機関や公的支援機関との情報交換を密に行う関係が構築されていたことで、早期に新型コロナウイルス対策の融資を受けることができた。

事業の効果

  • 2020年3月期決算では、売上げが前期比15%増を達成した。
  • 取引先から「完成度の高い事業承継計画書」と評価を受けた。
  • 事業承継を機に、金融機関や公的支援機関との情報交換を密に行う関係が構築され、早期に新型コロナウイルス対策の融資を受けることができた。

審査項目とこの事例の合っていたところ

小規模事業者持続化補助金の審査項目(5項目中3項目が合致)直近の回(第19回)の採択率 47.2%(応募16,576件・採択7,819件)

◎①自社の経営状況分析の妥当性承継計画づくりの中で、自社の強みと課題を洗い出し、現状を客観的に評価・分析した。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 249件
◎②経営方針・目標と今後のプランの適切性5年間で事業承継を完了する計画書に沿って、取引先との関係を続ける方針を整えた。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 249件
◎③補助事業計画の有効性承継後の販路拡大の取組が、売上げの前期比15%増につながった。出典:公募要領 p.33この項目が◎の事例 356件
—④積算の透明・適切性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.33
—デジタル技術の有効な活用公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.33

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

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山羊の乳でつくるアイスを商品化し、移動販売とイベントで売ってきた。

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村役場を退職して2019年に創業し、県の補助金とクラウドファンディングで本格的なルアー製作の工房を設けた。

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sketch

成果事業開始から約半年間で、新規の取引店舗を4店舗程度獲得し、売上高が前年比33%程度増加している。

より細かなニーズがありカスタマイズが求められている福祉市場へ新たな販路を開拓するため、カスタマイズ可能なニット製の新製品を開発した。

事業者の声

当社の事業は金型を何十年単位で保有し、取引先と末長くお付き合いしていく仕事なので、長期的視点で安定経営を目指す必要がある。今後は取引先に安心し満足してもらえる対応力を持った企業へと成長させていきたい。

兵庫県の金型設計・製造、金属プレス加工の事業者
出典

販路開拓の手段

  • 販路拡大:小規模事業者持続化補助金を活用して取り組んだ。

相談先と計画づくり

商工会稲美町商工会
専門家税理士・社会保険労務士など
金融機関金融機関

取引先の要望を受け、商工会のセミナーで基礎知識を学んだ。商工会の専門家派遣で専門家との面談を9回重ねて自社の情報を整理し、5年間で承継を完了するための計画書にまとめた。

今後の展望

長期的視点で安定経営を目指し、取引先に安心し満足してもらえる対応力を持った企業へ成長させたいと考えている。

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