小規模事業者持続化補助金令和3年度補正予算 第10回・一般型飲食・宿泊和歌山県

セントラルキッチンをつくり、スープ切れをなくす

ramen BIRDMAN

和歌山県のラーメン店(従業員3名)国が公開している採択事例です

この事例のポイント

  • 火を弱めて量を保つと味が薄くなり、品質と量の両立が課題だった。
  • 地元の商工会議所が、飲食店の設備に使える持続化補助金を提案した。
  • セントラルキッチンでスープをまとめてつくり、冷凍して2店舗に安定供給する形にした。
  • 創業前から同じ指導員に相談を続け、計画づくりの力を身につけた。

事業の経緯

夫が休日に自宅の倉庫でスープを独学で研究し、介護職だった妻が代表となって2014年にラーメン店を開業した。開業前、妻は商工会議所の勧めで創業スクールに通い、経理や収支を自分で管理する心構えを学んだ。今は夫がラーメンづくり、妻が経営を受け持つ。

開業から6年後に県庁所在地の市へ2号店を出し、地元のテレビ番組で紹介されて客が増えた。スープの仕込みが追いつかなくなったため、商工会議所の提案で持続化補助金に申請し、セントラルキッチンを整えた。2025年には1号店を国道沿いの広い店舗に移した。

事業の内容

  1. 課題:スープの仕込みが追いつかない2014年に濃厚な鶏白湯スープのラーメン店を開業し、6年後に県庁所在地の市へ、あっさりした軍鶏スープの2号店を出した。地元のテレビ番組で紹介されて客が増えたが、スープの仕込みが追いつかず、スープ切れで出せない日が増えた。火加減を弱めて量を保とうとすると味が薄くなり、品質を守れなかった。
  2. 取り組み:補助金の提案と計画づくり創業前から相談していた地元の商工会議所の経営指導員が、飲食店の設備の改装に使える持続化補助金を提案した。何が補助の対象になるかを一緒に検討し、計画書の構成や方向性の助言を受けて、事業計画に自信を持って申請できた。
  3. 取り組み:セントラルキッチンの整備品質を落とさずスープを安定してつくるため、セントラルキッチンを整えた。調理のためにレンジフードと大型コンロを入れ、つくったスープを冷凍して2店舗分をまかなえるよう業務用冷凍庫を導入した。

補助金を使った経費

記事の内容から、小規模事業者持続化補助金の経費区分にあてはめた区分です。

機械装置等費レンジフード
機械装置等費大型コンロ
機械装置等費業務用冷凍庫

事業の効果

  • スープを冷凍保存でき、2店舗分を安定して供給できるようになった。
  • 売上が補助金申請時の計画を上回った。
  • SNSのフォロワーが増えた。

事業者の声

新作は全て味見をしていますが、ほとんど美味しいんです。

必ず導入するぞ、という思いでした。補助金申請は何をどうすればいいのかわからず大変でしたが、佐藤さんが親身に相談に乗ってくれたおかげで、事業計画に自信をもって申請できました。

佐藤さんがいなかったら創業できなかった。

和歌山県のラーメン店(従業員3名)
出典

販路開拓の手段

  • 安定供給:セントラルキッチンでスープを切らさず、来店客を取りこぼさない。
  • テレビ・SNS:地元のテレビ番組での紹介やSNSの発信で、認知とリピーターを増やす。
  • 2店舗展開:濃厚な鶏白湯とあっさりした軍鶏スープで、違う客層に応える。

相談先と計画づくり

商工会議所御坊商工会議所

スープを安定して提供するという課題を軸に、何が補助の対象になるかを整理した。計画書の構成と方向性について助言を受け、セントラルキッチンを中心にした計画にまとめた。

今後の展望

国道沿いに移した新店舗は駐車場を広くとり、県内外からの集客をねらう。濃厚な鶏白湯、あっさりした軍鶏、限定のラーメンをすべて出し、セントラルキッチンの機能も持たせて材料のロスを減らす。仕込み方とかえしを提供できる体制が整えば、小さな規模でのフランチャイズ化も考えている。2号店は従業員にのれん分けする予定。

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