ものづくり補助金平成24年度宮城県

タレットパンチプレスの導入によるコスト低減並びに生産性の向上

古川工業株式会社

この事例のポイント

  • 建築工事の短納期化に伴い、配電盤類の製作にも短納期が求められる傾向が強まっていた。
  • 板金の打ち抜き加工に用いるタレットパンチプレスをリプレースし、作業工程を改善した。
  • タレットパンチプレスのリプレースにより加工時間が約20パーセント削減され、生産効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名古川工業株式会社
所在地宮城県 宮城県柴田郡柴田町
業種電気機械器具製造業
技術分野組込みソフトウェア

事業の背景

古川工業株式会社は、配電盤・受変電設備などの販売、設計、製造を行う古川電気工業株式会社の製造拠点で、分電盤や制御盤の板金、塗装、組立、出荷を手掛けている。製品は工場、病院、ビル、官公庁などに納入されており、すべて顧客の要望を形にしたフルオーダーである。関東、関西の案件も数多く手掛けるようになっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程建築工事の短納期化に伴い、配電盤類の製作にも短納期が求められる傾向が強まっていた。
  • 生産能力案件の増加と短納期要求に応えるため、生産効率を上げる必要があった。

やったこと

板金の打ち抜き加工に用いるタレットパンチプレスをリプレースし、作業工程を改善した。タレットパンチプレスのリプレースによって加工時間を約20パーセント削減した。新鋭機は高速バリつぶし対応となっており、作業者の負担軽減と安全性の向上につながった。加工データを取り込むコンピュータに通信機能を搭載し、運用ソフトを改善したことで、急な仕様変更もボタン一つで対応できるようにした。

加工機タレットパンチプレス
その他加工データを取り込むコンピュータ(通信機能搭載)
ソフト運用ソフト

新しい製品・サービス:東北大学と共同で開発した太陽光蓄電システムで、雨の日でも充電可能な常用独立電源である。

事業の効果

タレットパンチプレスのリプレースにより加工時間が約20パーセント削減され、生産効率が向上した。新鋭機の導入により作業者の負担が減り、安全性の向上にもつながった。運用ソフトの改善で急な仕様変更にもボタン一つで対応できるようになり、顧客ニーズに合わせた製品を短納期で製作できる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    フルオーダーの配電盤製造拠点で、板金・塗装の強みや顧客への訪問営業が述べられるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    短納期化の市場要求と、変更要望に即応する対応力・顧客からの信頼という強みは読み取れるが、競争優位の定量的根拠は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    案件増と短納期要求という課題に対し、タレットパンチプレスのリプレースで加工時間を約20%削減すると具体的に示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    加工時間約20%削減は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていないため、目標値としては読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    製造本部長や職人の技術向上の場づくりに触れるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    フルオーダー対応力と顧客への訪問営業で選ばれる理由は示されるが、ターゲットやニーズの裏付けは数字で示されていない。

  • 事業化までの道筋2

    新製品開発や海外進出への方針は触れられるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    配電盤の板金加工は一般的分野で、高付加価値・高価格化を図る根拠は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    工場や病院、官公庁などへの納入や、東北大学との蓄電システム共同開発に触れるが、国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    加工時間約20%削減という効果は示されるが、補助金額に対する費用対効果や付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    加工データを取り込む通信機能付きコンピュータの搭載は触れられるが、デジタル技術によるサプライチェーン貢献は具体的でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    宮城県柴田町を拠点に東北大学と連携し東北発の蓄電システムを開発した点から地域性はうかがえるが、雇用や地域成長への言及は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新製品開発にも注力し、新分野へ積極的に取り組んでいくとともに、海外進出を見据えている。

事業者の声

直接の顧客は電気工事を行うサブコンが中心ですが、当社ではエンドユーザーへの訪問も積極的に展開しています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。