ものづくり補助金平成24年度福島県

新素材(炭素繊維)を利用した治具の開発

丸隆工業株式会社

この事例のポイント

  • 海外勢との価格競争が激しく、日本国内価格の60〜70%を提示しないと新興国の企業にシェアを奪われるおそれがある。
  • CFRPの振動減衰性を活かせるよう、治具の研究開発を推し進め、量産可能なレベルで技術的なエビデンスを固めた。
  • 専業領域の治具にCFRPを応用することで、加工精度の向上、切削スピードのアップ、工作機械のモーターの負荷軽減といった利点が期待できる。

事業者のプロフィール

事業者名丸隆工業株式会社
所在地福島県 会津若松市
業種一般機械器具製造業
技術分野切削加工

事業の背景

当社は治具の設計から製造まで一貫して手がけ、少量多品種のオーダーにマシニングセンターやNC旋盤で応えている。主な用途は自動車エンジン、ブレーキ、空圧機器、農耕機械、油圧機器などである。想定ユーザーのトラックメーカーは東南アジアにも生産拠点を設けてグローバル展開を進めており、組立工程の部品・資材調達では厳しい競争が避けられない状況にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算海外勢との価格競争が激しく、日本国内価格の60〜70%を提示しないと新興国の企業にシェアを奪われるおそれがある。
  • 新製品・新技術価格競争に巻き込まれないため、付加価値の源泉となる生産技術と独自の製品が必要だった。

やったこと

CFRPの振動減衰性を活かせるよう、治具の研究開発を推し進め、量産可能なレベルで技術的なエビデンスを固めた。独自の一貫工程でCFRPの成型加工が完結する方法を考案した。そのうえでCFRPを素材とする治具の設計・製造加工テストへと段階を踏んだ。ひとまずCFRP治具の製造に成功し、プロジェクトとしての意義は得られたと認識している。

新しい製品・サービス:CFRP製の治具

事業の効果

専業領域の治具にCFRPを応用することで、加工精度の向上、切削スピードのアップ、工作機械のモーターの負荷軽減といった利点が期待できる。海外製に対する優位性も見込まれている。まだ正式な受注には至っていないが、開発した技術への関心が寄せられている。

今後の展望

CFRP治具を当社の代名詞に育て上げ、コスト面で適正な水準を示せるようになれば一気に普及させたいと考えている。新規分野に取り組む拠点として、門田工場に新しい棟を建設している。

業種と困りごとが近い成果事例

北海道平成24年度

装着型高照度光照射装置の開発

睡眠習慣の改善や季節性感情障害の緩和を目的に、装着型高照度光照射装置「ルーチェグラス」を開発した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。