ものづくり補助金平成24年度福島県

リリヤンノップ糸を活用した最高級シルクニット市場への事業参入

菅野繊維株式会社

この事例のポイント

  • 海外からの安価な輸入品が市場に出回り、売上が右下がりの状況が続いている。
  • 福島県ハイテクプラザの協力を得て、従来のシルク製品よりも軽くて伸びの良い「リリアンノップ糸」の研究に着手した。
  • リリアンノップ糸を使うことで、軽さ、薄さ、シルクならではの表情のある編地を再現し、ダレ落ちの少ない高級感のある製品を試作品として完成させた。

事業者のプロフィール

事業者名菅野繊維株式会社
所在地福島県 二本松市
業種繊維工業
技術分野プラスチック成形加工

事業の背景

福島県は全国でも有数のシルクの産地で、戦後は「福島メリヤス」として知られていた。しかし海外からの輸入品が市場に出回り、近年は中国からの安価な商品が大量に輸入され、売上は右下がりとなっている。弊社は昭和期に創業した婦人ニットの会社で、横編みの成形物を得意とし、高級婦人ニットのブランド製品も手がけている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信海外からの安価な輸入品が市場に出回り、売上が右下がりの状況が続いている。
  • 新製品・新技術従来のシルク製品より軽くて伸びの良い新素材の研究開発に取り組む必要があった。
  • 販路・情報発信シルク製品は単価が高く、ごく一部の富裕層にしかアピールできていなかった。

やったこと

福島県ハイテクプラザの協力を得て、従来のシルク製品よりも軽くて伸びの良い「リリアンノップ糸」の研究に着手した。新規ニット糸、ファインゲージ用のリリアンノップ糸の開発にあたり、異なる原材料を購入した。ニット用の編糸をハイテクプラザに委託して加工し、5種類の試作糸を作製した。その中から編立に適した18種類の試作糸で編立試験を実施し、編成の確立(程良い風合い、ムラの有無、ダレ落ち等)と製品化・高付加価値化(デザイン性等)に向けた条件を検討した。

新しい製品・サービス:軽さ、薄さ、美しい編地を備えた新規シルクニット

事業の効果

リリアンノップ糸を使うことで、軽さ、薄さ、シルクならではの表情のある編地を再現し、ダレ落ちの少ない高級感のある製品を試作品として完成させた。14ゲージ(1.63ミリ)の機械で編立できる点は大きな成果で、編地のバリエーションが広がった。シルク100%製品の付加価値は高いと期待している。試作品を百貨店やアパレル関係にPRしたところ、この編地を使って商品化したいとのオファーを受けた。

今後の展望

早期実現に向け、今後は原料の量産化・コストダウンを図っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

北海道平成24年度

装着型高照度光照射装置の開発

睡眠習慣の改善や季節性感情障害の緩和を目的に、装着型高照度光照射装置「ルーチェグラス」を開発した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。