南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
株式会社原製作所
| 事業者名 | 株式会社原製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県 稲敷市 |
| 業種 | 一般機械器具製造業 |
| 技術分野 | 金属プレス加工 |
| 従業員数 | 70人 |
| 資本金 | 4,800万円 |
食品の流通に関わる低温貯蔵や急速冷凍に使う熱交換器とユニットクーラーの専門メーカーで、冷凍食品やアイスクリームの食品メーカーの物流倉庫向けに一つずつオーダーメイドで製造している。大手メーカーでは対応しにくい特型クーラーの需要が多く、特に3メートル以上の大型仕様が求められるようになっている。小型を多数設置するより大型を少数台設置する方が、製品価格や配管工事費用を含めたトータルのコストを抑えられるため、大型化の需要は年々高まっている。
抱えていた課題
やったこと
3メートル以上の大型冷凍冷蔵クーラーユニットの製造に対応するため、大型ベンダーとして4メートルベンダーを導入した。このベンダーは大きな板を曲げられるため、板金部品を分割せずに一つ製作できるようになった。製品を曲げる際は金属板を一定角度で直線的に曲げ、適正で均一な加圧が大切になるため、使用する曲げ金型などの選定も慎重に行った。新規導入した機械で試作と評価を行い、導入後は分割式と非分割式の加工を比較して強度を確かめ、一部では従来の接合加工の強度が高いことが分かったため分割式の加工を再採用した。
| 加工機 | 4メートルベンダー |
|---|
3メートル以上の大型部品の製作時間は約30%短縮され、部品製作コストは約20%低減できた。分割せずに板金を加工できるため、溶接による歪みの手直し加工がなくなり、製品全体の低コスト化と短納期化が可能になった。分割型と非分割型の製品強度を比較できるようになり、顧客への情報提供にも役立つと考えている。自社製品は大手より価格がやや割高になるが、設置場所の環境に合わせた仕様にでき、量産品にはない対応力が評価されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
大型対応の受注強化を目的に、3m超の特型クーラー需要に応えるため大型ベンダーを導入したと書かれており、事業の方向性は読み取れる。
大手では対応できない特型クーラーへの対応力が評価されていると書かれ、価格は大手よりやや割高でも設置環境に合わせた仕様で競争しているとわかる。
3m以上は板金を2分割して連結していた課題を認識し、4m曲げ可能なベンダー導入で製作時間約30%短縮、部品製作コスト約20%低減を実現したと書かれている。
製作時間約30%短縮と部品製作コスト約20%低減という数値が示されており、導入後の成果として実現された水準が読み取れる。
従業員70名で企画設計から製造まで自社内一貫体制を取っていると書かれているが、補助事業の遂行体制として具体的な人材配置は書かれていない。
冷凍食品やアイスクリームの食品メーカーの物流倉庫向けに、企画設計から製造までの対応と特型・大型製品の需要を示しており、顧客像と選ばれる理由がわかる。
導入後に接合強度を比較し一部分割式を再採用したと書かれ、今後は展示会で受注拡大を図るという方向は示されるが、スケジュールは具体的でない。
資本金4,800万円、従業員70名と記載があるのみで、財務状況や金融機関からの資金調達の見込みは書かれていない。
大手が対応しにくい大型・特型クーラーに特化し、高付加価値製品を追求していると書かれているが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。
食品の流通に関わる低温貯蔵や急速冷凍を支える熱交換器を扱い、食品メーカーの物流倉庫に使われていると書かれているが、経済波及効果の記載は薄い。
製作時間約30%短縮、コスト約20%低減という効果は示されているが、補助金投入額との対比や費用対効果の算出は書かれていない。
実験室での実測値による検証や研究開発に取り組むとあるが、先端的なデジタル技術や新ビジネスモデルの記載はわずかにうかがえる程度である。
公開されている事例からは読み取れません。
所在地は稲敷市と記載があるのみで、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済成長への言及は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は展示会で現物を展示し、技術力をアピールすることで、さらなる受注拡大を図る。
熱交換器・ユニットクーラーの熱量計算から製作図面まで社内で設計し、自社工場での板金加工から組み立てまで一貫して製造することで、お客様のさまざまな要望に対応している。また食品の製造・低温保管に関わるため、自社内一貫体制によるきめ細かな品質管理と工場内クリーン化、高品質・高付加価値製品を追求する
公式の事例集より(原文のまま)
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
ダイカスト部品を傷つけない「振動バレル条件の最適化法」を用い、群馬県立群馬産業技術センターと協業して、振動バレル研磨の条件を4つのパラメー…
効果:7~10%の生産性向上を達成