ものづくり補助金平成24年度富山県

環境保全とエネルギー獲得に向けた、比較的低落差に対応したクロスフロー水車の試作改良

株式会社北陸精機

この事例のポイント

  • 出力70kWのクロスフロー水車は中規模発電システムとして採算を合わせるために製造コストの削減が必要だった。
  • 2013年6月から2014年3月にかけて、クロスフロー水車の主要部品の設計・製作方法を見直した。
  • クロスフロー水車による発電システムを、多くの需要が見込める水準のものに改良することができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社北陸精機
所在地富山県 魚津市
業種一般機械器具製造業
技術分野動力伝達
従業員数120人
資本金4,800万円
設立1959年

事業の背景

当社はコンベアなどの自動搬送装置やロータリー除雪車など大型産業機械の製造を主力とし、製造から組み立てまで自社設備で一貫して行える体制を持つ。幅広い分野・国内企業に製品を展開して業界ごとの好不況のリスクを分散している。小水力発電では50kW程度の縦型水車を既に製品化して下水道向けなどに展開していたが、2012年に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まって関心が全国的に高まり、発電用水車の受注が増加していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算出力70kWのクロスフロー水車は中規模発電システムとして採算を合わせるために製造コストの削減が必要だった。

やったこと

2013年6月から2014年3月にかけて、クロスフロー水車の主要部品の設計・製作方法を見直した。ランナは従来の曲げ加工に代えてステンレス鋼のパイプ材を使い、羽根取付板は機械加工ではなく高精度レーザー加工とすることで機械加工コストを削減した。ガイドベーンは鋳物または鋼材の削り出しから、曲げ加工を施した鋼板とパイプ材を溶接する方法に転換し、本体の軽量化と機械加工時間の短縮を実現した。そのほかの部分でもパイプ材の活用によって軽量化とコスト削減に取り組んだ。

新しい製品・サービス:70kWクロスフロー水車

事業の効果

クロスフロー水車による発電システムを、多くの需要が見込める水準のものに改良することができた。主要部品の製作方法を見直したことで製造コストが下がり、発電システムの価格面での競争力が高まった。これによりバリエーションが増え、個人から企業、官公庁に至るまで想定される顧客の幅が大きく広がった。

今後の展望

官公庁や企業など大規模施設の所有者に向けて発電システムの周知を進め、受注につなげたい。県内の小水力発電所の増設目標である富山県再生可能エネルギービジョンへの貢献や、政府開発援助に関わる案件への対応も目指している。水資源を活用した地域貢献を今後も続け、小水力発電の普及に努める方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。