ものづくり補助金平成24年度石川県

廃棄物を利用した地盤改良材を製造するための、熱処理技術を活用した製造装置の開発と実証

株式会社田中建設

成果80%以上のカキ殻再生生石灰の製造プロセスを確立

この事例のポイント

  • 従来の石灰系地盤改良材は石灰石を主・副成分とし、山を切り開いて石灰石を採掘・製造しているため、資源の面で課題があった。
  • 石灰系地盤改良材の原料すべてを、カキ殻・廃石膏ボード・汚泥といった廃棄物を再生して製造する方針とし、地域の廃棄物の再資源化と地域循環型社会の構築を目指した。
  • 80%以上のカキ殻再生生石灰の製造プロセスを確立。地盤改良材の性能評価では目標の強度発現を確認できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社田中建設
所在地石川県 能美市
業種総合工事業
技術分野熱処理
従業員数18人
設立1994年

事業の背景

当社は建設発生土の処理、リサイクルセンターの運営、一般土木工事、土質改良工事、改良土の製造・販売、防草緑化工を得意分野としている。従来の一般的な石灰系地盤改良材は石灰石を主・副成分としており、山を切り開いて石灰石を採掘・製造しているのが現状であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の石灰系地盤改良材は石灰石を主・副成分とし、山を切り開いて石灰石を採掘・製造しているため、資源の面で課題があった。

やったこと

石灰系地盤改良材の原料すべてを、カキ殻・廃石膏ボード・汚泥といった廃棄物を再生して製造する方針とし、地域の廃棄物の再資源化と地域循環型社会の構築を目指した。石灰系地盤改良材の品質を決定づける主要因子は混合する酸化カルシウムの含有率であるため、焼成炉を試作開発し、酸化カルシウム含有率80%以上のカキ殻再生生石灰を製造するプロセスを確立する目的で、焼成炉に撹拌装置を組み込んだカキ殻石灰製造装置を試作した。廃棄物を再資源化した地盤改良材を開発するとともに、その品質性能と安全性の検証を行った。

  • 加工機焼成炉カキ殻石灰製造装置

新しい製品・サービス:廃棄物を再資源化した石灰系地盤改良材、カキ殻再生生石灰、カキ殻石灰製造プラントシステム

事業の効果

  • 80%以上のカキ殻再生生石灰の製造プロセスを確立

地盤改良材の性能評価では目標の強度発現を確認できた。安全性の評価では、硫化水素ガスの抑制効果、フッ素の抑制効果、雨水による浸出水のpHと地下水影響の調査、土壌汚染対策法の適合性評価を行い、安全であることを確認した。本事業の成果を基に、廃棄物を再資源化した石灰系地盤改良材、カキ殻再生生石灰、カキ殻石灰製造プラントシステムの3つを事業化し、全国の牡蠣養殖組合や軟弱地盤を改良する建設業者等に貢献していくとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。